LJLキャスター・Revolの『Worlds 2023』観戦ガイド 『League of Legends』と競技シーンの楽しさを知る絶好の機会!
世界でも有数の人気を誇るオンラインゲーム『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド、以下『LoL』)』。5人のチームで戦うストラテジーゲームで、2009年のリリースから現在に至るまで多くのプレイヤーを魅了して止まない長寿タイトルだ。
『LoL』ゲームシステムにおける公平性・競技性の高さから「eスポーツ」の種目としても定番タイトルとして知られている。そして、その世界大会『Worlds 2023』が先日10月10日から開幕している。
今回は、日本の『LoL』プロリーグ『LJL(League of Legends Japan League)』で解説者を務めるRevol(レヴォル)氏にインタビューを実施。『LoL』の面白さや、競技シーンの魅力、そして『Worlds 2023』の楽しみ方を聞いた。
なお、後編ではすでに『LoL』にドハマりしている方へ向けて、Revol氏による『Worlds 2023』の“ガチ分析”をお届けする。(三沢光汰)
「え、こんなゲームで大会があるの?」 初めての世界大会は驚きとともに
ーーRevolさんはもうずいぶん長い間『LoL』の解説者として活動されていますが、ゲームは昔から好きだったんですか?
Revol:好きでしたね。最初は普通に「スーパーファミコン」などコンシューマーのゲームで遊んでいましたが、自分のPCが手に入ってからはPCゲームばかり遊ぶようになりました。
でも、当時はいまと比べてインターネットで使える支払い手段が多くなくて、有料のゲームで遊ぶにはクレジットカードが必要だったので、無料のゲームばかり遊んでいました。親の理解がある周りの友だちが『ラグナロクオンライン』などの月額有料ゲームをやっているのを「羨ましいな」と思いながら見ていましたよ(笑)。
ーーPCゲームで遊ぶようになってからはオンラインゲームが中心でしたか?
Revol:そうですね。買い切りのゲームは当時はやっていなかったです。やはり、学生のころは自由に使えるお金があまりなかったのもあって、安く済ませられる無料のゲームが中心でした。それがオンラインのほうが多かったので、自然とオンラインゲームで遊ぶことが多かったです。
ーーちなみに、当時一番ハマっていたタイトルは?
Revol:どハマリしたのは、『FEZ(ファンタジーアース ゼロ)』ですね。対戦モノということもあって、すごくハマってのめり込みました。サービスが終わってしまったのは残念ですが、めちゃくちゃ面白いし、いまでも画期的なシステムだったと思っているゲームです。
ーー『LoL』を始められたのはいつごろからでしょうか?
Revol:僕が『LoL』を始めたのは、『LoL』のSeason1(2011年)のころです。当時、『World of Warcraft』というゲームの『Wrath of the Lich King』という拡張版をプレイし終えた時期だったんですが、次に登場した拡張版があまり肌に合わなくて。それで、やるゲームを探していたタイミングだったんですよね。
そしたら、ゲーム友だちが「『League of Legends』、面白いよ」と誘ってくれて。それが『LoL』を始めたきっかけですね。当時はまだ日本サーバーがなかったので、NA(北米)サーバーでプレイしていて。Pingが120から140くらいあるような、結構ラグがある状況でやっていたんですけど、それでもめちゃくちゃ楽しくて、かなりのめり込みましたね。
ーー競技的なシーンを知ったのはいつ頃からですか?
Revol:ちょうどSeason1の世界大会を見るきっかけがあって。ある日「世界大会があるよ」という話を教えてもらったんですが、最初はびっくりしましたよ。「え、こんなゲームで大会があるの?」って(笑)。
僕は、アメリカのチームが優勝するんだろうなって思っていたんです。というのも、ずっとNAサーバーでやっていたので、アメリカの上手い人たちは知っていたわけですよ。
当時はホームページの方にランキングが載っていて、そこで上位プレイヤーの名前を見ていたので、そのプレイヤーが世界大会に出るなら……と。そうしたら、まさかまさかのヨーロッパ代表同士の決勝戦になって。そのときに、「こんなに『LoL』のプレイヤー層って幅が広いんだ!」と驚いて、さらにのめり込んでいきました。
ーー僕自身もシーズン3ぐらいから『LoL』をプレイしているんですが、ここ2年ほどはこれまでにないくらい『LoL』が盛り上がっているんじゃないかと感じています。k4senさんやSHAKAさんを筆頭に、ストリーマーの方々もハマっていますよね。
Revol:僕もそう思います。とくに、コロナ禍になってからPCゲームをやる人たちが若い人の間ですごく増えたな、という印象が強いですね。
『LoL』って、コンシューマーではできなくて、PCでやらなきゃいけないのに、日本にはゲームができるようなPCを持った人たちが少ないな、という印象がずっとあって。ただ、コロナ禍に在宅で仕事をするとか、あとはオンラインで授業を受けるという形でパソコンが必須に近い環境になった時に、「パソコンでできるなにか新しい遊びはないのか」とみんなが調べた結果、ゲームにたどり着いた人が多かったのかなと。
一番多くの人が流れたのは『Apex Legends』などだと思うんですが、一部『League of Legends』に流れた人たちもいて、その人たちがハマってくれたのかな、という感じはあります。それと、あとはやっぱりk4senさんとかSHAKAさんの貢献というのはすさまじく大きいと思いますね。
ーーストリーマーたちが楽しくプレイする姿を見せていたことにくわえて、Day1さんなどが『LoL』というゲームを1から説明するような形で「神配信」をやられていたのも、助かった人が多いんじゃないかと思います。
Revol:JaegerさんとRecruitさんが実況・解説という形で参加した回もありましたね。それで『LoL』の競技的な面の見応えや、実況・解説が入るとこれだけ面白いものになるんだ、というのも伝わったと思います。
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