DFM・Ariaは前を向いて『Worlds』へ挑む 「苦労したからこそ、今日の優勝がとてもうれしい」ーーグランドファイナル終了後インタビュー
8月20日、千葉県・幕張メッセ イベントホールでMOBAゲーム『League of Legends』の国内大会『League of Legends Japan League 2023 Summer(LJL)』、プレイオフトーナメントのグランドファイナルがおこなわれた。
決勝の舞台に臨んだのは、『LJL』において5連覇という圧倒的な実績をほこる「DetonatioN FocueMe(DFM)」と、「Fukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)」。アッパーファイナルの再戦となった本カード。
シーズン途中でのメンバー交代、ロール変更などもあり、苦しい展開も予想されたDFM。BO5(5回勝負、3本先取したチームが勝利)の最終戦までもつれこむ激戦を演じながら、それでも勝利をもぎ取った。
怒涛の6連覇を達成したDFMにおいて、キャリーとして、あるいはチームプレイヤーとしてのどちらでも完璧なパフォーマンスを披露したのが、期待のミッドレーナー・Ariaだ。試合後の個別インタビューで、自身の今シーズンのパフォーマンスや、チームとして取り組んだこと、そしてDFMが出場する『Worlds 2023』に向けて準備することなど、話を聞いた。(三沢光汰)
――まずは、優勝おめでとうございます。今日の試合の感想を教えてください。
Aria:ありがとうございます。BO5のグランドファイナルという舞台で優勝することができて良かったです。たくさんのファンが応援に来てくれていましたし、相手も強かった。簡単ではなかった分、とても価値のある勝利だったんじゃないかと思っています。
――本日のマッチはSHGとの再戦でしたね。今日の試合に向けて、チームとしてどんな対策をしてきましたか?
Aria:今回の試合で使われたパッチ13.14はOPチャンプも多く、互いに相手選手に向けたターゲットBANをし合うような展開になったと思います。なので、BANピックについてはすごくたくさん考えました。考えすぎて、本当に頭が痛いほどです(笑)。インゲーム面では、サイドレーンを中心としたゲームの組み立てに気を遣っていました。
――今日の試合は5戦目にもつれこむ長丁場となりました。4試合目と5試合目のインターバルでは、どんなチーム内コミュニケーションがありましたか?
Aria:4戦目が終わって、まずはやっぱりBANピックのことを話し合いました。そこでしっかりと整理できた結果、アーリをピックするというようなアイデアも生まれました。その後も、基本的にはBANピックの話を主にしていたと思います。
あとは、泣いても笑っても最後の試合ということで、メンタルケアもチーム全体でしっかり話し合いましたね。4戦目でうまくいかなかった部分について、互いに「こうしたらいいんじゃないか」みたいな話もしていました。
――Aria選手のスタッツを振り返ると、今シーズンも好調だったように思えます。ご自身で振り返ってみていかがですか?
Aria:Summer Splitに入ってから、メンバーやポジションの交代もあって、準備が万全とは言いがたい状況でした。それでも前を向いて取り組んでいかないといけなかったので、プレイが安定していたかどうかは、ちょっと自分ではよく分からないところではあります。
個人的には、結構リスクを負ったプレイもしていたので、結果的に安定しているように見えたのかなと感じています。ですが、すごく苦労したからこそ、今日の優勝がとてもうれしいです。
――この後は『Worlds 2023』ですね。プレイインに向けて、チームとして足りないところ、強化したい部分を教えてください。
Aria:やはり、Summer Splitはメンバーやロールの変更などもあったので、チーム、個人の両面で「最小限のことをして、最大の成果を出す」というところを意識して取り組んできました。なので、まだまだやるべきこと、できることが沢山あります。『Worlds 2023』環境でのチャンピオンのティア確認など、準備していかなければいけないと思っています。
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