バービーはなぜ“女性の悩み”に寄り添うのか　生理、美容医療……YouTubeで発信する「親や友だちにバレない有益な情報」

再生回数よりも「自分が楽しんで撮影できるかどうか」

――では、再生回数にはそこまで興味はない？

バービー：興味はあります！　やっぱりバズってほしい！　でも、なんだろう……頑固だからか、みんながやっていることと同じことをしたくないみたいな気持ちもあるんですよ。

　同じことをやり始めたら、「なんでこんなことやっているんだろう」って恥ずかしくなりそうだなって。本当に「私がやりたい！」と思ったことを今はひたすらやっています。

――そこに対して「それは再生回数が伸びないんじゃないか」とスタッフさんから指摘されることはありますか？

バービー：あまり再生回数の話はしないかもしれないですね。コラボ動画も、再生回数とかお互いの利益を度外視して、ただただお付き合いのある人と撮影していますからね。

　だから、何人かの友人から「なんで島田秀平さんとコラボしたの？」って言われました。あまりにも親和性がないので（笑）。私は楽しいからよかったんですけどね。

　でも、やりたいことをやった動画のほうが再生回数も上がらないんですよ。自分でもそれはわかってるんです。でも、やります（笑）。

――具体的に数字が伸びないのは、どんな動画ですか？

バービー：お笑い系の動画はことごとく再生されないです（笑）。最近だと、「エロくて怖〜い話」とか。自分のテンションが高い動画ではあるんですけどね。撮りながら「これもう絶対シリーズ化決定だな」って思ってたんですけど（笑）。

　でも、身近にいる人は、そういう動画を楽しんでくれるんですよ。それから、コアなファンの方もコメントをくれるし、むしろ再生回数が多い動画よりもコメント欄が活発なこともあります。

――再生回数とコメントの熱量って、意外と比例しないんですかね。

バービー：そうですね。むしろ熱量高めの方が観てくれている動画も多くあります。

　3年前に撮影した、褒め言葉を羅列していくだけの動画は、公開当時は全然観られていなかったんですけど、「めっちゃウケた」っていう人と「泣きました」っていう人がいて。私の中では成功パターンでした。同じシリーズの2回目以降は全然バズらないんですけど（笑）。

――なるほど。数字がなかなか伸びないときは、どのようにモチベーションを保ってらっしゃいますか？

バービー：いままさに全然数字が回らなくなっているときなんですけど、私的に、再生回数のことを考えるとか、数字が伸びそうな方向性に合わせにいくこと、自分が楽しくないものを作ることのほうがストレスなんですね。だから、ちゃんと妥協をしないで作り込むようにしています。

　それから、プライベートを充実させるためにYouTubeを撮影しているところもありますね。インドネシアに行ったり、美容医療で動画を回すのは、完全にそれです。

ーーYouTubeのためではなく、あくまで自分のプライベートが優先で、それにYouTubeが乗っかってきていると？

バービー：はい、そうです。比較動画を上げるのも、自分が本気で試して比較したいからです。どうせ数字が回るか回らないかわからないなら、自分の好きなものに特化した動画を、これからも配信していきたいです。