ASUSのスマートウォッチ『VivoWatch 5』はアウトドアシーンや健康管理に超便利!  山で試した本格派の実力とは?

ASUSのスマートウォッチ『VivoWatch 5』

 ASUS(エイスース)といえば、ハイスペックながらもお手頃な価格で買える有名パソコンメーカーという印象を持つ人が多いだろう。近年では『Zenfone』というスマートフォンや『ROG Ally』というポータブルゲーム機なども販売し、パソコンにとどまらず幅広いハードウェアを展開するが、今回はスマートフォンを連携して使えるスマートウォッチ『VivoWatch 5』をご紹介したい。

 健康やフィットネスに強いだけでなく、アウトドアでも使える便利な機能があると知り、アウトドアライターとしてはかなり気になるところ。早速レビューしていこう。

■表面温度やPTT情報も測れるコアなスマートウォッチ


 今回紹介する「VivoWatch 5」は、健康面とフィットネス面を両立したASUSでは第4 弾となるスマートウォッチ。本体サイズ53.5×47×13.5mm、重さ74g。ベルト幅22mmで、ほかのヘルス系スマートウォッチと同サイズである。

 “ウェアラブルヘルストラッカー”と位置付けるこちらは、24時間365日健康状態を記録することができるのが特徴。画面はデジタル表示ではあるが、スマートフォンのような色鮮やかさ・眩しさはなく、ホーム画面だけならモノラル感があり見やすいと感じた。

本体裏にはセンサーを搭載。
ベルトは付け替え可能で、こちらは肌触りのいいラバーバンド。
オレンジの縫い糸がアクセントの付け替え合皮ベルト。

 本体のガラスは「ゴリラガラス 3 DX」という極めて耐久性が高い素材を使用しており、高い透明度で太陽下でも液晶ディスプレイの視認性も良好。また、ケースは「ステンレス316L」という腐食しにくい最高級の金属を使用しており、アウトドアなどハードな環境でも問題なく耐えられるようになっている。かなりのヘビーデューティー仕様だ。

■2種類の独自センサーで多彩な健康計測が可能

本体の右上にPPGセンサー、左下に電極が付いており、指を触れたら自動的に計測。
血中酸素レベル計測は高級スマートウォッチに搭載される機能。
心拍数はその場にとどまっていれば自動的に計測。

 同商品の優れているところは、4箇所のセンサーを使うことで、手軽に健康状態を計測できるところ。右上と裏面の中央に光学式心拍センサー(PPG)、左下と裏面のシルバー部に電極を備え、それらを駆使して6種類のデータを記録できる。特に体表面温度は随時測ることができ、おおむねの体温を即時見られるのでその日の健康状態を見られるのは嬉しい。

専用アプリを繋いで、健康状態や計測データを記録できる。

 また、iOSとAndroidの両方に対応したアプリ「ASUS HealthConnect」をあらかじめダウンロードして繋いでおけば、記録したものやデータをアプリに同期することができ、毎日の健康状態をグラフや数値で管理できる。

■実際に登山で機能をチェック

新潟の五頭山へ。

 さて、ここまで紹介した機能は室内で簡単に試しただけなので、ここから実際に屋外で試し、どう役立つかをチェックしていこう。試したのは新潟県にある五頭山という低山。天候は晴れで、35℃を超える猛暑日だった。

常時表示で時間がわかりやすい。

 まず画面を常時表示に。屋外だと暗い画面にしたほうが見やすく、心拍数や血中酸素飽和度、バッテリーなどをひと目でチェックできた。

高度計が一番測り甲斐あり! 高低差もバッチリ見られた。
消費カロリーは思った以上にあり、どれだけ登り下りしたかを確認できた。
歩数、階段数、運動時間もチェック可能。

 登山中は休憩の際に随時画面をチェックするようにし、特に高度計は最高地点と最低地点、高低差まで細かく見ることができた。GPSの精度の高さがうかがえる。また歩数も階段数も見られ、300段も登っていたことに驚きを覚えたのだった。ちなみに気になるバッテリーだが、8月末に登山時にガッツリ使用し、その後は時間と歩数、表温度くらいを見るレベルで使い続けた結果、9月中旬まで使うことができた。1回の充電でここまで使えたのはすごい!

■フィールドテストしてみた感想

バンドの着け心地も申し分なし。

 室内から屋外まで幅広くテストしてみて、長時間着けても痛みや重みは感じず、なおかつヘルス系からアウトドア系の測定まで幅広くできて、個人的にはかなり優秀であると感じた。操作も画面を上下左右というシンプルであり、慣れれば簡単に使いこなせるだろう。

ベルトと本体は直付けで固定されている。

 個人的に「惜しい」と思ったのが、腕時計を外してデスクに置くと本体が浮いたような状態になること。これはラバーバンドで見られた現象で、ベルトと本体を繋ぐラグが固定されており、自由に可動することができないためだ。人によってはそこまで気にしない人もいるかもしれないが、デスクワークをしていると意外とこの浮きのせいで腕が時計に当たり、地面に落としそうになった。ラバーバンドを使う際は、置く場所に気をつけたほうがいいかもしれない。

▪健康管理と外遊びを楽しみたい人にぴったりな1本

タイリッシュなデザインで洋服を選ばない。

 スマートウォッチはすでに10本ほどをフィールドテストしていたが、デジタル表示なのにアナログのような視認性、簡単な操作性、そしてアウトドアでも楽しめる機能性など、かなり使い勝手のいいアイテムだった。外アソビでも使えるタフさも良い。スマートウォッチをお探しの際は、こちらも候補に入れることをおすすめしたい。

■商品概要

サイズ(突起部除く):幅53.5×高さ47×奥行き13.5mm
ベルトラグ幅:22mm
本体重量:約74g
センサー:3軸加速度センサー、GPSセンサー
無線機能:Bluetooth®4.2
バッテリー:動作時間 : 約10日間(通常使用時)
防塵・防水:5 ATM
対応OS:iOS 11以上/Android™4.4以上対応
対応アプリ:ASUS HealthConnect

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