ASUSとA BATHING APE®のコラボPCは“ハイスペックなのにファッショナブル” 梱包段ボールまでオシャレな『ASUS Vivobook x BAPE』レビュー

ASUSとA BATHING APE®のコラボPCレビュー

 スマホやタブレットが高性能化してきたおかげか、「PCは一家に一台」という感覚は、昔ほど一般的なものではないように感じている。簡単な作業や動画視聴なら、スマホでも十分にこなせてしまうものだ。

 こうした流れの影響か、近年は性能面以外での付加価値をもったノートPCも増えてきている。その手法のひとつがコラボモデルというアプローチだが、ASUSからストリートファッションブランド「A BATHING APE®」とコラボしたノートPC『ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE® Edition K5504VA(以下、ASUS Vivobook × BAPE)』が発表された。

 ASUSは過去にも、ドイツのファッションブランドACRONYMとコラボした限定モデルをリリースしている。今回の「A BATHING APE®」は日本発祥のブランドだけあって、日本人にとって馴染み深いキャラクターとも出会えるはずだ。早速コラボモデルをチェックしていこう。

コラボ内容が充実しすぎている……

 まず驚いたのが、こちらの専用の梱包用ダンボールだ。「A BATHING APE®」のグラフィックが全面にあしらわれており、開封するまでもなくプレミアムな印象を与えてくれる。

 ダンボールを開けると、本体を内包したパッケージと、専用の収納バッグが出てきた。これほどかわいいパッケージなら、インテリアのように飾っておくのもアリだろう。

 パッケージを開けるとコラボデザインのノートPCとご対面。その右側にはなんとオリジナルのフィギュアも入っている。ノートPCを買うとフィギュアもゲットできるだなんて、予想外すぎる。

 内容物一覧はこの通り。ノートPCは天板全体にオリジナルのグラフィックがあしらわれており、とてもインパクトがある。さらにワイヤレスマウスも付属しており、カバーはモノクロのものと換装が可能。それにしても、フィギュアの存在感が圧倒的!

 さらに限定ステッカーや、キーボードに貼れるオリジナルのシールも入っている。ここまで内容が充実しているコラボモデルはそうそう無いだろう。「A BATHING APE®」のファンにとっては垂涎モノとなりそうだ。

節々に感じる仕上げの美しさ

 もはや特典だけで満足してしまいそうだが、改めてノートPC本体をチェックしていこう。今回のコラボモデルはASUSの『Vivobook S 15 OLED』をベースモデルとしている。日本では未発売だが、15.6インチの大画面有機ELディスプレイを持ち味としたコンパクトノートだ。

 『ASUS Vivobook x BAPE』のスペックは、CPUがCore™ i5-13500HもしくはCore™ i9-13900H、GPUはCPU内蔵のIris Xeグラフィックス、メモリは16GB。

 全体的なデザインはベースモデルの『Vivobook S 15 OLED』と似ているが、例えば天板に刻印されたロゴ部分。ベースモデルは鏡面仕上げではなくプレートをはめ込んだようなデザインになっており、デザインの差別化が図られている。この鏡の反射はとても美しく、個人的にも気に入ったポイントだ。

 逆に、底面部分の仕上げはベースモデルと似ている。「A BATHING APE®」のロゴがあしらわれているが、オレンジのアクセントカラーや矢印型のゴム足などは、ベースモデルから継承しているデザインだ。

 本体右側面には、ヘッドホン端子、Thunderbolt 4端子、USB Type-A端子、HDMI端子、充電用端子がまとまっている。本体への充電はThunderbolt端子からも充電は可能なため、小型のACアダプターを使うのもアリだ。付属のACアダプターが90W出力なため、100W前後のアダプターを使うと良いだろう。

 左側面にもUSB Type-A端子が1つだけ備わっている。スリット状の排気口が左側面の大部分を占めており、これが見た目としてのアシンメトリーさを演出しつつ、本体の冷却にも繋がっている。ちょっとしたメカメカしさも感じるところだ。

実はPCゲームができるほどパワフル

 気になる使用感だが、まず印象的なのは有機ELディスプレイの見心地の良さだ。解像度は2.8K(2,880×1,620px)、リフレッシュレートも120Hzと非常に滑らかで、どんな作業をしても画面が見やすい。

 ベースモデルである『Vivobook S 15 OLED』の特徴として、最大14.4時間のロングバッテリーも挙げられる。それでいて本体重量は約1.6Kgとかなり軽い。体感としては「15.6インチなのに軽々と持ち運べるノートPC」といった感覚だ。

 また、個人的に嬉しいのがテンキーを搭載している点だ。15.6インチノートでテンキー搭載モデルは、筆者が知る限りあまり多くはない。エクセルの計算やクリエイティブソフトの数値入力など、テンキーがあると捗る場面は公私問わず多いはずだ。ちなみに見ての通り、トラックパッド部分にもグラフィックがあしらわれている。

 本体の電源ボタンはテンキー右上に配置されているが、こう見えて指紋認証ボタンも兼ねている。こちらも使いやすかった。

 ゲーミングやクリエイティブ用途を謳っているモデルではないが、動画編集ソフトやPCゲームも軽快に動かすことができた。有機ELディスプレイの美しさは、こうしたエンタメ利用でも活躍するだろう。ただし、3Dゲームをプレイしているとキーボードにそれなりの熱を感じた。

 最後は冒頭で紹介した収納バッグの中身をお見せしよう。本体がピッタリ収まるのはもちろんだが、反対側には個別ポケットがあり、アダプターやマウス、ケーブルなどが収納できる。ファスナーの滑らかさも快適で、この収納バッグ1つでノマドをこなすのも苦ではないだろう。

ファッショナブルとハイスペックは両立可能

 デザインの面で『ASUS Vivobook x BAPE』は高い満足感を与えてくれた。筆者は「A BATHING APE®」ブランドの熱心なファンではないが、こうした華やかなグラフィックが手元にあると気持ちも上向いてくる。人と被りにくいという点でも満足度が高い。

 美麗なディスプレイやストレスフリーな操作性など、スペック面での満足度も高かった。約1.6Kgでこのスペックを持ち歩けるなら、個人的には文句なしだ。クリエイティブ系ソフトを扱う場合でも、4K映像の編集のようなよほど重い作業をしないのであれば(PhotoshopやLightroom程度であれば)、サクサクとこなせるだろう。

 何より、これだけ見た目がユニークなノートPCはそうそう多くない。『ASUS Vivobook x BAPE』からしか得られない、プレミアムでハッピーな体験があるのだ。

 発売日は2023年8月18日から。Core i5-13500Hモデルの価格は14万9800円、Core i9-13900Hの価格は19万9800円となる。カラバリは今回紹介した「クールシルバー」のほか、カモフラ柄の「ミッドナイトブラック」も用意されている。

◎参考情報

https://www.asus.com/jp/laptops/for-home/all-series/asus-vivobook-s-15-oled-bape-edition-k5504/

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