中学生の息子にも「良いね」と言わしめた『HUAWEI WATCH D』のウェアラブル血圧計を試してみた

『HUAWEI WATCH D』ウェアラブル血圧計レビュー

 6月にHUAWEIからウェアラブル端末の新モデル、『HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計』 が発売された。 従来のスマートウォッチで行える体表面温度や心拍数などの健康管理に、いよいよ「血圧」という最重要ピースが加わった形だ。

 

 そもそもなぜ血圧が高いとダメなのか。理由を説明すると、高い血圧が血管を傷つけたり、動脈硬化を引き起こしたりする原因となるからだ。動脈硬化が進めば心筋梗塞や脳卒中といった、重大な疾患を招くリスクが高くなるとされている。

 高血圧そのものに自覚症状はないため、自分では気付くことができない。そして日本高血圧学会の診断基準では、上が140mmHg以上、下は90mmHg以上の場合を高血圧と定義している。厚生労働省が令和元年に発表した「国民健康・栄養調査結果の概要」によれば、先の定義に当てはまる人の割合は、男性が29.9%、女性が24.9%に上る。

HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計 画像その3

 一般的に年を取ると高血圧になると言われるが、若いうちから血圧が高くなる場合もあり、血圧測定を習慣化すると同時に高血圧を予防することが大切だ。

 そこで『HUAWEI WATCH D』である。「日本での管理医療機器認証を取得した」というウェアラブル型の血圧計で、本体内部には圧電式のマイクロポンプを搭載。さらに高精度圧力センサーも装備している。  早速試してみた。

 一般的に、血圧計は大きく二の腕に巻いて測るタイプと手首で測るタイプがあり、こちらはもちろん後者。正しい姿勢で測ることが大切だ。

HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計 画像その6
説明書に記載されたQRコードから、日本語での説明動画も見られる。

 

 リストバンド内側のエアバッグが膨らみ、手首に圧が加わるのが分かる。とはいえ一般的な血圧計のように、ぎゅっと強く締め付けられるほどの感覚ではない。測定ボタンを押してから、約45秒で結果が表示された。

HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計 画像その7
上は130の、下は84。ギリギリセーフか。

 大病を患っているわけではないが、54歳の筆者は毎月病院に通っている。年に一度行っている健康診断で血圧と中性脂肪が高いとされ、これらを抑える薬をもらうためだ。そして毎月クリニックに行くたびに、かかりつけの医師から「血圧は毎日測れ」「血圧計を買え」と言われ続け、数年前にごく普通のタイプの血圧計を買った。

HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計 画像その8

 長生きしたいわけではないが、健康ではありたいのが中年男性の本音。いわゆる普通の血圧計を腕に巻く父の姿を見て、かつて中2の息子は言った。「お年寄りが使うやつだ」「年寄りちゃうわ!」と 反論したが、息子は「だって1階のじいちゃんばあちゃんも同じの持ってるし、、、」。そう、我が家は二世帯住宅で、1階は親世帯、2~3階は子世帯となっている。

HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計 画像その9

 年老いた両親と妻、息子をまだまだ自分は支えていかなくてはならないのだ。健康は大事。とはいえ、息子から年寄り扱いされるのも不本意。その点、『HUAWEI WATCH D』のこの未来のガジェット感よ。

HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計 画像その10

 それがこれで測っていると嘘なしに「いいね、それ!」と  息子にも好評だ。 血圧計を持っている自分でさえ、毎日測るのは面倒だった。購入当初こそせっせと測りエクセルに数値を記入してプリントアウトし医師に見せていたが、数カ月でやめてしまったという経緯がある。

 その点、スマートウォッチであれば手間いらず。ボタンひとつですぐに測ることができ、測定結果は専用アプリでいつでもスマートフォンから確認することができる。さらに血圧測定のスケジュールを設定でき、リマインダーを起床時や就寝時などのタイミングでセットすることで、測り忘れることもない。

 医師に今月の血圧を見せる際にも、スマホがあれば事足りる。これは便利だ。折れ線グラフで日々の数値が表示されるのも良い。

 そして血圧計としてだけでなく、『HUAWEI WATCH D』は心拍数、血中酸素レベル、睡眠、ストレスなど多彩なヘルスケアデータを計測でき、日々の健康管理を包括的に取得することができるみたい。さらにスマホで受けたメッセージを通知したり、アラーム、音楽再生、天気予報など、スマートウォッチとしての機能も充実している 70種以上のワークアウトモードにも対応しており、GNSS(全球測位衛星システム)測位機能も備えているため、屋外でのワークアウト時のルートも高い精度で記録する。

スマホに送られた通知が、振動とともにそのままこのように表示される。

 

HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計 画像その15

 ちなみにカタログ上の本体重量は約40.9gとなっているが、ベルトを付けた総重量はご覧の通り。

HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計 画像その16

 約90gと、一般的なスマートウォッチの上級モデルとほぼ同等だ。カフとベルトの幅は同じで約3㎝と狭いため、日常使いしても違和感はない。

HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計 画像その17

 さらにフル充電の状態であれば、1日6回血圧測定をしても最長7日間使用可能。 旅行や出張の間も、充電要らずでずっとつけていられる。

 血圧は、若いころからのケアが大切だ。自分が高血圧気味であることを自覚できれば、塩分を減らす、有酸素運動を行う、節酒するなどの対策を早めに講じることもできるだろう。ウチの息子も認めた通り、これならジジ臭くもない。
こんなかっこいい道具が、僕らの若いころからあったらと……。

 そろそろ自分の健康が気になり始めたお年頃の人々はもちろん、若い世代のみなさまも。スマートウォッチを使うのなら、しっかり血圧も測れるタイプも選択肢としてありかも。

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