日本での発売が待ち遠しいHTC『U23 pro』は、メタバースとの距離も近い技巧派スマホだ

スマホで手軽にメタバース体験

　『U23 pro』にはHTCのメタバースプラットフォーム、VIVERSE関連アプリがインストールされている。メタバースといえばMeta社の『Quest』に代表されるHMDを思い浮かべる人がいるだろう。HTCも『VIVE』というHMDを販売している。日本でもバッテリーユニット分離式で軽量なXRヘッドセット『VIVE XR Elite』が発売中だ。

　360度の仮想空間を手軽に楽しむにはVRグラスを使うのが一番いいが、スマートフォンの画面からも参加できれば外出先や移動中でも手軽に利用できる。またメタバースがどんなものなのかを体験したい人向けの入門・入り口として、『U23 pro』は手軽にスマートフォンから試すことができるのだ。

　VIVERSEへの参加はサービスへのログインが必要だが、ゲストとしても利用できるため本格的に使わない人にとっても気軽に利用できる。ゲストでもアバターを選ぶことができるので、VIVERSEの仮想空間を自分好みの姿で探索できるのだ。

　メタバース空間には様々な「ワールド」があり、気に入ったものがあればそこに参加することで様々なコミュニケーションを撮ることができる。VIVERSE内のワールドはまだそれほど数が多くはないが、様々なギャラリーなどを訪問すればメタバース空間がどのようなものかを体感できるだろう。本格的に楽しみたいと思えばユーザーIDを作りログインすることで、アバターの高度なカスタマイズや、NFTアートの売買などもできるようになるようだ。

総論：日本発売が期待できる新世代スマホ

　『U23 pro』の日本での発売はまだ未定である（2023年8月末時点）。しかしHTCは古くから日本でスマートフォンを販売しており、昨年も『Desire 22 pro』を発売している。またVRグラスは前述したように『VIVE XR Elite』を発売中だ。今後VIVERSEを普及させるためにも『U23 pro』が日本で発売される可能性は高いのではないだろうか。仮想空間を手軽に楽しめるスマートフォンとして、日本で発売になれば話題のモデルになりそうだ。