『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』#10ーー20日間の旅を終えた“ひろゆきなり”の豊川Dへの感謝「自分より下がいると笑顔になれた」

『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』#10

 そしていよいよ到着したゴール地点で目の前に遮るもののないインド洋を見て「思い入れがないな」と一言。20日超の旅はあっさりと終焉を迎えた。

 ちなみに、そんなひろゆきが帰国後やりたいことは、2本のゲーム。きっと、この旅はひろゆきにとってゲームであり、困難を楽しみながら、ゴールを目指したのだというまとめで旅は終幕した。

 最後の瞬間まで、毅然とした態度だったひろゆき。ただ、ここまでの10エピソードを見て、我々の描いている“ひろゆき”はあくまでもパブリックイメージにすぎず、彼を分かったような気になってはいけないと感じた。この番組を見るまでひろゆきに対して論破王のイメージしかなかった筆者にとっては、食肉用の動物を見て心を痛める東出を気遣いみかんを買い与えたり、豊川Dがスラムに行く前に「最後かもしれないから写真を撮ろう」と照れ隠しのように誘ったりする姿は意外な一面だと感じたからだ。

 アフリカに対してもそうだ。最貧国があったり、交通整備がままならない箇所もあったりり、家の外にシャワーがあることもちらほらあったが、それが不幸かというとそうではない。実際に、一行が交流した住民はいい人が多く、多くは幸せそうに笑っていた。

 SNSでの発信内容や、断片的に切り取られた映像を見て「この人はこういう人だから」と決めつけてしまいがちな昨今。同番組は、それがほんの一部であること、先入観だけでなにかを知った気になってしまってはいけないことを教えてくれた気がした番組だった。

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