「YouTubeでもリアルな授業に近づけたい」 ヨビノリたくみに聞く、“折りたたみスマホ”だからできる新しい学習法
「本当に理解したいと思ったら書かないとわからない」 学生にとって書くことの重要性
ーーワイドでかつ軽量なタブレット『Galaxy Tab S9』シリーズも発売されました。タブレットについてはこれまで使用していた経験はありますか?
たくみ:タブレットは学生時代から使っていました。当時はまだ使っている人は少なかったのですが、研究室のときは読まなくてはならない資料が多すぎて、自分の本棚では限界があり、タブレット書類を電子化する必要があったんです。
とくに論文を読む人は便利だと思います。論文は、保管するとなると物凄い量になるんですよ。紙だと段ボール3箱分くらいになる人とかもいましたし、その量を管理するとなると大変なんです。あとは当時論文にいろいろと書き込んで情報を整理していたのですが、紙だとどこに何を書いたかがわからなくなる。タブレットで電子的に管理すると、書き込みも楽だし、記録が残るので忘れることもないんです。論文に関わる人にはマストなアイテムだと思いますね。
ーー学生はノートPCを使う人が多いと思いますが、ノートPCではなく、タブレットで授業を受けるとどんなメリットがあるのでしょう。
たくみ:ノートPCだと板書がとれません。勉強の書き込みって言葉だけでは表現できないこともありますよね。たとえば矢印を引っ張ってメモするなどは、キーボードではなく、やはりペンで書きたい。また、学生時代からの経験で、本当に理解したいと思ったら書かないとわからないと思っています。書かないと頭に入ってこないですし、書くと頭が整理されます。『ヨビノリ』も書く人が見ている前提なので、自分が映らない板書だけの時間を作ったり、板書を書くときも見やすいように半身で書いたりしているんです。
ーー書くことにこだわりがあるたくみさんですが、『Galaxy Tab S9 Ultra』に付属している「Sペン」の書き心地はどうでしたか?
たくみ:自分の字の太さまで表現してくれていた(筆圧検知機能)ので驚きました。タブレットで文字を書くと、自分がいつも書いているフォントが変わってしまうという印象だったのですが、しっかりと表現されていて、手書きみたいに書くことができました。
ーー『Galaxy Z Fold5』でもSペンが活用できると思います。専用ケースにはコンパクトに収納できる場所もあり、持ち運びにも便利になりました。
たくみ:これまでタブレットを使ってきたなかで、ペンの収納場所に困っていたんですよね。3、4回無くしていますし、そこがもったいないなと思っていました。これだったら無くさないし最高ですね。
ーー授業に使えるデバイスが増え、利便性も上がったことで、いまの学生のデバイスの活用方法にも新たな使い方が生まれていそうだと感じます。
たくみ:いまの学生は動画学習をするときに、板書をスクショ(スクリーンショット)してその画像にいろいろと書き込むらしいんです。これまではあまりない感覚でしたが、今後「スマホに書き込む」という行為が学生たちの間で増えていくのであれば、たとえば空欄を作って穴埋めにして自分で書き込めるような板書にするなど、スクショありきの動画を作ってもいいかなと思いましたね。
ーーGalaxy製品同士だと瞬時に写真やファイルを共有できる「クイック共有」という機能もありますし、家で使うもの、授業に持っていくものとデバイスを分けて活用することもできそうです。
たくみ:タブレットでがっつり書き込んだものをスマホでもすぐに読めるというのは便利ですよね。電車のなかだとタブレットよりもスマホのほうが開きやすいので、ファイルを共有して、タブレットは家や学校で使って、持ち運びで確認するときはポケットに入るようなスマホで、という風に使い分けたいですね。