2023.07.27 19:50

Galaxyから折りたたみスマホ『Galaxy Z Fold5』『Galaxy Z Flip5』など発表　隙間なく折りたため、コンパクトでより持ち運びやすく

文＝山本竜也

　Samsungは7月26日、韓国で開催した「Galaxy Unpacked」にて、新型折りたたみ端末『Galaxy Z Fold5』『Galaxy Z Flip5』を発表した。米国など一部地域では、7月26日から予約が開始され、8月11日に発売の予定となっている。価格は『Galaxy Z Flip5』が999ドルから、『Galaxy Z Fold5』が1799ドルから。

　いずれも『Galaxy Z Fold4/Z Flip4』の後継モデルで、両モデルとも共通してSoCには「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を搭載する。このSoCは「Snapdragon 8 Gen 2」をベースに最大クロックを引き上げるなど、Samsung向けにカスタマイズされたもので、「Galaxy S23」シリーズにも搭載されている。

　また、両モデルともヒンジに新設計の「Flex Hinge」を採用した。折りたたんだ際にディスプレイが水滴のように膨らんで格納されることで、開いた際に折り目が目立たないという特徴がある。また、この構造により、隙間なく折りたためるというのもメリットになっている。

『Galaxy Z Flip5』

　縦折り型でコンパクトな『Galaxy Z Flip5』は、『Galaxy Z Flip4』から外観が大きく変化した。もっとも大きな変化となるのが、1.9型から3.4型へと大型化したカバーディスプレイ「Flex Window」だ。

　好きなアプリを起動できるわけではないが、表示内容の柔軟なカスタマイズに対応した。また、QWERTY配列のキーボードを使ってメッセージの返信や電話の発信なども行える。もちろん、カメラ撮影時のプレビューウィンドウとしても利用可能だ。

　メインディスプレイは6.7インチ 2640×1080ピクセルのDynamic AMILED 2Xを搭載する。リフレッシュレートは最大120Hz、1Hz単位で動的に自動調整するアダプティブリフレッシュレートに対応している。

　アウトカメラは広角と超広角のデュアル構成で、いずれも1200万画素。フロントカメラは1000万画素のシングル構成。カバーディスプレイが大きく見やすくなったので、アウトカメラを自撮りで使う機会も増えそうでだ。

　SoCは、前述の通りSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを搭載する。『Galaxy Z Flip4』と比較して、CPUが17％、GPUが25％、NPUが20％、それぞれ性能アップしている。RAMは8GBで、ストレージは256GBまたは512GB。

　バッテリー容量は3700mAhで、動画再生で最長20時間、音楽再生なら最長57時間楽しめるとしている。有線での急速充電に対応しており、25Wアダプターを使用すると約30分で最大50％の充電が可能。このほか、Qi規格のワイヤレス充電にも対応する。

　本体サイズは畳んだ状態で71.9×85.1×15.1mm、展開状態で71.9×165.1×6.9mm。重さは187g。カラーはMint、 Graphite、Cream、Lavenderの4色展開で市場や携帯事業者により、Gray、Blue、Green、Yellowも用意されるとのことだ。

『Galaxy Z Fold5』

　横折り型の『Galaxy Z Fold5』は、基本的なデザインは『Galaxy Z Fold4』から変化はないが、Flex Hingeの採用により、折りたたんだ際の厚みが約2.4mm薄くなっている。また、重さも約253gで10gほど軽量になっている。

　メインディスプレイは『Galaxy Z Fold4』から変わらず7.6インチ 2176×1812ピクセルのDynamic AMOLED 2Xを搭載。リフレッシュレートは最大120Hzで、1Hz単位で動的に自動調整するアダプティブリフレッシュレートに対応している。ピーク輝度は30％アップの最大1750nitsとなり、明るい屋外での視認性が向上している。

　カバーディスプレイも『Galaxy Z Fold4』と同じく6.2インチ 2316×904ピクセルのDynamic AMOLED 2Xで、リグレッシュレートは佐大120Hz。こちらもアダプティブリフレッシュレートに対応しているが、調整幅は48Hz～120Hzとなっている。