世界一美しい車とも評された「DS AUTOMOBILES」DS4で豪奢な旅を

世界一美しい車,シトロエン「DS4」

 個性派シトロエンのプレミアムブランドとして独立したDSオートモビルズからリリースされたハッチバックSUV『DS4』。個性と欧州的な品の良さを持つ世界で最も美しいクルマとも評された車での旅はいかが?

シトロエンのプレミアムブランドとして

 先進的なデザインをその魅力のひとつに掲げるフランスのシトロエンからそのプレミアムブランドとして2014年に独立したのがDSオートモビルズ。同ブランドは「SPIRIT OF AVANTGARDE」を掲げ、大胆さと革新に満ちた新しいクルマや自動車業界になかったラグジュアリーなクルマを提案することをブランドアイコンに設定している。今回はそのDSオートモビルズからリリースされているハッチバックモデル『DS4』を試乗。

世界で最も美しいクルマに選出されたデザイン

 『DS4』はDSオートモビルズとしては4番目のモデルになる。直線と局面を融合させた流麗で彫刻的なプロポーションが特長で2022年1月にパリで開催された「第37回国際自動車フェスティバル」では世界で最も美しいクルマに選出されるなど、そのデザインが魅力的な1台。こだわりのデザインは車内にも感じることができる。

 たとえば、現在のクルマとしては少数派になった、タッチパネルを使わないスイッチ類。これはDSの得意技ともいえるクル・ド・パリの文様が使われている。クル・ド・パリは腕時計などの文字盤に使うギョシェ加工の一つで、それが各種スイッチに施されるのだ。そしてそのクル・ド・パリは、シートに座っていると自然に視界に入ってくるよう設置されている。またインパネ中央にあるエアコンの吹き出し口もデザインされたものに。吹き出し口を上下左右に調整する時は直接ではなく違う箇所から行う。

脱排気量至上主義

 『DS4』に用意されるパワートレインは1.2リッターのガソリンターボ、1.5リッターのディーゼルターボ、1.6リッターのガソリンターボとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドの3つ。試乗車はディーゼルエンジン搭載のリヴォリ(535万5000円〜)だ。『DS4』のグレードにはパリの地名が使われているのもオシャレ。

 走り出すまでボディサイズから受ける印象では1.5リッターのディーゼルでは力不足かもしれないと思っていたが、走り出すとそれは筆者の思い込みであると理解できた。低回転からトルクを出すディーゼルエンジンの性格もあるのだろうが、初速から高速まで大きく踏み込む必要は感じない。このスペックは130PS、300Nm。

 トルクはわずか1750rpmで最大値になる。つまり低回転域でも厚いトルクを得られるおかげで加速のもどかしさは微塵もない。そしてこのトルクは4000rpm付近まで続くので高速道路での合流加速や山越えなどで登り坂コーナーの立ち上がりの状況でも頼もしく加速する。気になるディーゼルエンジン特有の騒音も抑えられており、車内の静粛性は想像以上に高い。静かな車内でハイウェイをクルージングするときに嬉しいのは、リヴォリに標準装備されるフランスの高級オーディオメーカー、フォーカルが奏でる音楽だ。

走りも室内も快適なハッチバック

 乗り心地にこだわるシトロエン出身のプレミアムブランドだけあり『DS4』の乗り心地は期待を裏切らない。まず肉厚で座り心地のいいフロントシートにはヒーター機能もベンチレーション機能もついており夏でも冬でも快適。加えて電動ランバーサポートはマッサージ機能も装備するなど至れり尽くせり。

 またフロントガラスに装着されたカメラが前方の路面を常時ハイスピードでスキャンして路面の凸凹を識別、ショックアブソーバの減衰力をリアルタイムで制御するDSアクティブスキャンサスペンションは極上の乗り心地を提供してくれる。
 もちろん高速道路での直進安定性も抜群。先進の運転支援装備も充実。早い話が乗り心地が良く運転に気を使わない。そして際立つシルエット。まさに『DS4』はアヴァンギャルド(前衛的)なハッチバックを求める人には注目の1台だ。

DSオートモビルズ
https://www.dsautomobiles.jp/

DS4
https://www.dsautomobiles.jp/models/ds4.html

【特集】旅するテック

コロナ禍も明けた今夏は久しぶりに旅を満喫できる夏となる。 リゾート地への旅行や、登山やマリンスポーツetc……。やりたいコ…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる