アップランドが新展開で目指す先は? メタバース経済圏を推し進めるclusterの動向にも注目

アップランドが新展開で目指す先は?

健全な経済圏発展に注力する『cluster』の動向

 『cluster』は昨年の秋以来となるカンファレンスイベントを開催した。メニューやモーション改善、ステレオ音声対応、チュートリアル機能の充実やアイテム交換チケットなど、遊びやすさや初心者向け機能の充実が図られる大規模アップデートが告知された。

Cluster Conference 2023 in Summer

 そして、新会社・クラスタークリエイタージョブズ株式会社の設立も発表した。『cluster』でイベントや企画を実施したい企業と、制作案件を請け負いたいクリエイターをつなぐための会社だ。『cluster』で活躍するクリエイターに有償案件の機会を与え、メタバースクリエイターとして食べていけるようにすることで、メタバース経済圏の加速を図るのが最大の狙いだ。

 『cluster』はこれまでも、アバターやワールド向けパーツ、アバター向けアクセサリーを公開・販売するシステムを進めており、「個人がメタバースで収益を得て生きる」ことに大きく注力してきた。一方で、クラスターの加藤CEOは「稼ぎを目的とした勢力に荒らされたくない」とも語り、経済圏の発展は健全であるべき、という姿勢を示している。

 そうした姿勢のあらわれか、募集がスタートとした登録クリエイターの条件は、「1年前から『cluster』にワールド公開の実績がある」など、なかなかにハードルが高い。まずは、『cluster』にしっかり根付いているクリエイターに光を当てたいということだろう。よりよい世界の発展のために動き続ける同社には、「メタバース法人案件数世界No.1」という実績がもたらされているようだ。

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