圧倒的なスタイリッシュさと機能性。薄型軽量で使いやすいノートPC『ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304VA』徹底レビュー!
ノートPCは、ジレンマが詰まったガジェットだ。持ち運びやすい軽量性を求めつつも、快適な作業を実現するためには高いパフォーマンスも必要。さらにはデザインやバッテリー時間、ディスプレイの美しさなども関わってくる。世の中には色々なノートPCがあるが、同じように見えても得意不得意が異なる。そんなジレンマを解消するかのようなノートPCがデビューした。
圧倒的な薄さと軽さに高い機能性を有する
4月21日にASUS(エイスース)から発表・発売されたのは超軽量のノートPC『ASUS Zenbook S 13 OLED』の2023年モデルの『ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304VA』だ。Zenbookは軽量性とデザイン性を特徴としたシリーズで、10年以上続く老舗のモデルとして高い人気を博している。
「毎日持ち歩くノートPCは軽いほうが好き」さらに「軽量さは大事だけどスペックも同じくらい大事」というような人であれば、今年の『ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304VA』はまさにうってつけのモデルといえる。そしてスタイリッシュさにさらに磨きがかかっており、デザインを重視する人にとっても「アリ」な一台でもある。この度、実機をお借りできたので、レビューをお届けしたい。細部に行き届いた配慮。思わず「カッコいい」とつぶやいてしまう本体デザイン。
パッケージはすべてエコな紙製。近年は環境負荷軽減のためエコパッケージを採用している製品が増えてきたが、ASUSは台湾本社にもサステナビリティを意識した改築を施すなど、環境への意識の高さが表れている。
同梱物は本体とバッテリー。右奥のダンボールは本体の梱包材だが、ノートPCの下に置く斜め置きスタンドとしても使える。筆者も余ったダンボールをキーボードの高さ稼ぎに使っていたことがあるが、こうした配慮は何かとありがたい。
こちらが『ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304VA』の外観。天板にASUSのZenbookシリーズに使用されるAロゴをモチーフとしたデザインが入っており、控えめながらも良いアクセントになっている。想像以上のシャープな存在感に、「おお、カッコいい」とつぶやいてしまったほどだ。インテリアのような品がある。
天板の材質は軽量なアルミ合金。プラズマ電解酸化処理(PEO)が施されており、スベスベ感がありつつも高い耐摩耗性がある。また、アルミにはPIR(Post Industrial Recycled、製造工程で発生した廃棄物のリサイクル品)が50%使用されており環境面もしっかりカバー。ちなみに本体色の名前は「バサルトグレー」という。
画面には13.3型のアスペクト比16:10の有機ELディスプレイを採用。解像度は2.8K(2,880×1,800)と非常に高く、発色も良い。実はブルーライトも約70%もカットしており、目にやさしく、鮮やかなディスプレイは心地良い作業環境に繋がるものだ。
ディスプレイを立てると底面が浮き上がり、エアフローを確保。さらに見ての通り、ディスプレイもキーボード部分も驚くほど薄い。最薄部は約10.9mm(!)で、閉じた時の厚みもわずか12.3mmと極めて薄い。ディスプレイと机が接する底辺には傷防止のためのゴム足が付いており、机やディスプレイが傷つく心配はない。
さらにディスプレイは最大180度までフラットに開くことができる。多人数にPC画面を見せたいときなどは非常に便利な機能だ。向かい合った人に資料を見せる時でも、くるっとPCを回す必要がなくなる。
キーボードを囲うトップカバーもアルミ合金だが、こちらはマグネシウムも含まれている。そのため天板とは異なる手触りで、デザイン的な違いが心地良い。ザラザラした素材のため指紋や汗が付きにくいのも好印象だ。さらにイルミネートキーボード搭載で、薄暗いところでもしっかりキーを視認することができる。
全体的にとにかくシャープでミニマル。デスクに置いておくだけでも絵になる、なんとも所有欲を満たしてくれるデザインに仕上がっていると感じた。悪目立ちするわけでもなく、かといって地味なわけでもない。素材感の違いや薄型のシルエットが、製品の魅力を大いに引き立てていると感じた。