ただ“太らせる”だけじゃない! タイムマシーン3号がYouTubeで「芸人界トップクラスの成功」を収めた要因を考える

 しかも、デブネタだけではなく、漫画・ゲーム・アニメ・ギャンブルなどを題材にした「サブカルネタ」も本当に完成度が高い。ガチの漫画好きで知られる関太の知識量はたしかなもので、ただ流行りに乗って上澄みを掬うような薄いものでなく「そのセリフ引用する?」と驚いてしまうような鋭利な角度のネタは、その道のコアなファンをも唸らせる。

【公式】タイムマシーン3号 「漫画ゲーム漫才まとめ」作業用

 彼らの魅力はネタだけではない。その「わかりやすさ」はYouTubeの土俵に上がっても圧倒的な地力を見せている。どんなにくだらない企画であっても、その安心感はさすがの一言で、30分超えの動画もなんのストレスを感じることもない。

 そして、そこで最も分かりやすい爆発を見せているのが山本浩司の「リアクション力」だ。他番組でも事務所の先輩芸人・有吉弘行に幾度となくイジられている姿が印象的な山本だが、どんな企画であっても、最高のリアクションをしてくれる。笑いだけでなく時に感動すら呼ぶその安定感は凄まじく、山本浩司を見るたびに「山本がいれば絶対になにかが起きる、いや起きなくてもそれが面白い」という気持ちになっている自分がいる。個人的に「芸人界のイチロー」と勝手に呼ばせてもらっている。

【ドッキリ】関の赤ちゃんを初めて山本に会わせてみた

 全てのお笑いにおいて絶対に最適解を導き出すタイムマシーン3号はもはや「無敵」だ。

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