『花束とオオカミちゃんには騙されない』4話ーー中間告白でオオカミちゃんを最も疑われたメンバーは……「私はオオカミではないってはっきり伝えたかった」

『花束とオオカミちゃんには騙されない』4話

 いよいよ韓国での「中間告白」の時がきた。それぞれの中間告白で気になったポイントを挙げていきたい。

 まずは、くれは(中川紅葉)が告白相手に選んだのはりゅうたろう(今井竜太郎)だった。実は一目惚れだったと打ち明けたくれはの言葉が本当であれば、軽井沢で「眉が濃い人が好き」とりゅうたろうの特徴を真っ先に挙げたのも納得だ。一目惚れだとしたら5歳の歳の差も気にならないだろう。もし自身に向けられるかもしれないオオカミちゃん疑惑を打ち消す魔法の言葉、飛び道具として“一目惚れ”という言葉を選んだのだとしたら……と考えてしまうのはさすがに疑いすぎだろうか。

 そして、みづき(美月)はもちろんおみ(夏生大湖)を告白相手に指名した。彼女がおみを誘い出した月LINEでは気持ちが揺れ動いていると言い、「今、俺のカメラロールめっちゃみづきある(カメラロールにめっちゃみづきの写真がある)」という恋の予感を大いに感じさせる名言も飛び出したのだが、やはりおみの中からちせはいなくならなかったようだ。しかし、みづきは最初からずっとおみに好意を寄せている割には、こんなとっておきのチャンスに「一番気になっている」「私はオオカミではないってはっきり伝えたかった」となんだか遠回しに伝えていた。それは、彼の気持ちがちせから変わらないと悟っているからこそ及び腰になってしまったからこその発言なのだろうか。告白後に一人涙するみづきの姿を見るに、オオカミちゃんの可能性は低そうにも思えるが……。

 中間告白でオオカミちゃん疑惑が色濃くなったのはちせではないだろうか。告白相手にとうたろう(柊太朗)を選び、その理由を「どんな恋をしててもちせを応援するという言葉の優しさが好き」とした。こんなふうに言われると、今後ちせの気持ちが迷うことがあった際にも彼は彼女の気持ちを尊重するという姿勢を貫くしかなくなるように思える。そして、自分の気持ちがおみにあるとわかればすぐに「応援する」と引き下がったとうたろうのリアクションはきっと彼女にとっては想定外で、このままとうたろうを放っておくと自分から気持ちが離れてしまうと危惧したのではないだろうか。それに対して、おみの方が積極的に自分を追いかけてきてくれるだろうという予測ができていたからこそ、オオカミちゃんとして、ここは中間告白の相手としてとうたろうを選んだように見えた。そして、ちせの目論見通り(オオカミちゃんだとすれば)、中間告白で選ばれなかったおみは早速月LINEを使い彼女をデートに誘い出していた。

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