本物の"文武両道人望激アツプリンセス"を目指してーーにじさんじ屈指の真面目な頑張り屋、リゼ・ヘルエスタが人を惹き付けるワケ
現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一つであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。
メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ2年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加してきた。
2月8日にはにじさんじ元1期生がデビュー5周年を迎え、彼らを筆頭に現在約150名のメンバーが所属・活動しているにじさんじ。その層の厚さは今後も大きな影響を与えるだろう。
先週ご紹介したアンジュ・カトリーナを皮切りに、しばらくのあいだ紹介していく30~40名のメンバーは、にじさんじ始動から2年目にあたる、2019年2月8日以降にデビューしたものたち。現在のにじさんじのなかでも主軸を担う、重要メンバーが揃っている世代だ。
特に先週・今週と紹介するリゼ・ヘルエスタとアンジュ・カトリーナ、そして以前に執筆した戌亥とこの3人は、2023年2月上旬現在のYouTubeチャンネル登録者数がそれぞれ70万人を超え、上位から数えるとちょうど3人が仲良く並んでいる格好だ。
トーク術と抜群の歌唱力でスターダムを駆け上る、にじさんじ・戌亥とこの安定感
2022年1月22日・23日に開催予定であったライブイベント『にじさんじ 4th Anniversary LIVE 「FANTA…
「お待たせ、待った?」でお馴染み にじさんじの雑談女王・アンジュ・カトリーナの“衝動”は止まらない
現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一つであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている…
人気と実力を兼ね備えた3人の同期組「さんばか」は、その後デビューした面々にも大きな影響を与えたのは間違いないだろう。そんな「さんばか」から最後に記すのはヘルエスタ王国の第二皇女「リゼ・ヘルエスタ」だ。
ヘルエスタ王国第二皇女のリゼ・ヘルエスタです。
文武両道人望激アツプリンセスじゃなくても愛してください…。Youtube◆https://t.co/okGRCh5LGU
マシュマロ◆https://t.co/OHXlrpPQU0ファンアート◆#ヘル絵スタ
配信タグ◆#ヘルエスタ国営放送
ファンタグ◆#ヘルエスタ王国民
ファンマーク◆👑 pic.twitter.com/3GgIaxwezF— リゼ・ヘルエスタ👑 (@Lize_Helesta) March 23, 2019
皆さん初めまして!ヘルエスタ王国第二皇女のリゼ・ヘルエスタです。公務中なので取り急ぎご挨拶だけ……!後ほどTwitterに自己紹介動画を投稿しますので、見てくださると嬉しいです!#にじさんじ #リゼ・ヘルエスタ #はじめてのツイート
— リゼ・ヘルエスタ👑 (@Lize_Helesta) March 22, 2019
お待たせしました! #にじさんじ #リゼ・ヘルエスタ pic.twitter.com/HFCqAq0BJf
— リゼ・ヘルエスタ👑 (@Lize_Helesta) March 22, 2019
リゼ・ヘルエスタは2019年3月22日にTwitterでツイートを初投稿、明くる日の23日にYouTubeで初配信をしてデビューを果たした。
彼女のビジュアルといえば、青~水色に銀色や白色も織り込んだ衣装と長髪が特徴的だ。通常の衣装だけでなく、ドレス・制服・アイドル・着物・公務服とさまざまに着飾っても変わることのないトレードマークと言える。
さて、一度彼女の性格やバイオグラフィを追いかけてみよう。リゼ・ヘルエスタというと、にじさんじ内でも指折りの真面目さが彼女を形作っているとも言えよう。それは彼女のゲームとの向き合い方、真面目さや熱心さからもうかがい知れる。
彼女はアクションゲームやRPGを得意としており、配信でも「ポケットモンスター」「ドラゴンクエスト」「龍が如く」といった著名シリーズを数多くプレイしている。
ゲームに対する理解力も素早く、プレイングもあまりモタつくことなくサっと進め、道中のシナリオも読み進めながら「どういうことなの?」「あぁ〜! なるほど」と物語への解釈を広げながらプレイングしていく。
「これはね、〇〇が××なんだよ」と見ているリスナーに語り掛けるようにしてゲームをプレイするうえに、配信に流れてくるコメントへのレスポンス・返事も速く、実際のプレイもスムーズとくれば、リスナーもストレスなく安心して見ていられるだろう。
にじさんじのほかメンバーといえば、一風変わったヒネりの効いたアイディアを軸にした配信で強い印象を与えることも多い。しかし、彼女がソロで行なうゲーム配信や生配信にはそういったヒネったアイディアが挟まることはあまりない。
リゼ・ヘルエスタのゲーム配信は、高いゲームスキルと考察力・リスナーへのさまざまな配慮や、見どころを作ろうとするエンタメ心をフルで活かした「王道のゲーム配信」に仕上がっているといえよう。
自分自身のキャラクターやゲームそのものの面白さ、リスナーの尖ったコメントも含めて配信を盛り上げようと試みる。そんな彼女の狙いや配信内容が見事な結果を生みだしたケースがある。
デビューして1年近く経過していた2020年2月ごろから、数か月にわたって名作『MOTHER2』『MOTHER3』を配信していたリゼ。すると、YouTubeを通して『MOTHER』に関わるコンテンツやグッズを紹介していたコアラ氏、『MOTHER』シリーズの生みの親である糸井重里氏との座談会企画が実施されたのだ。
「MOTHER3」のプレイ実況を教えてもらって見はじめたら、止まらなくなってしまった。プレイヤーのセンスがいいんだろうなぁ。https://t.co/aegVwRiQWH
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) May 14, 2020
座談会の様子は動画化されているほか、糸井重里が主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」でも、特集サイトが残されている。
糸井曰く「他人が『MOTHER』をプレイするのを見ることがこれまでに無く、リゼのゲーム配信で初めて」であり、糸井は彼女のプレイングをアーカイブではなくライブ配信で見ていたという。
「はじめてプレイする人はこういうふうに見るんだ」「ハズレを選んでほしい」という生みの親ならでは本音を漏らしつつ、勘の良さを感じたというプレイングや「家族の物語」と感じつつも独自の解釈をしていたリゼに、糸井も感心していたようだ。
リゼ・糸井・コアラら3人による座談会動画を見れば、しっかりした受け答えのなかから、時折ユニークな観点から質問を投げかけるリゼの姿を見ることができるだろう。
こうした真摯な姿勢でゲーム配信を続ければ、彼女のもとには多くのゲームのPR案件が届いている。多くのPR案件をこなしてきた彼女が、それをキッカケにして2023年現在まで熱心にゲーム配信を続けているのが『原神』である。
「先輩旅人のリオンさんに案内人を務めてもらって紹介してもらったんですけど、まんまとやりたくなりました」と白状してスタートしたリゼ。以降、足掛け2年以上の歳月をかけて現在まで70回以上にも渡って配信している。
その後、1か月に1度のペースで、約1年に渡って運営会社miHoYoから『原神』のPR配信を任せられることになる。更にはmiHoYo社の新作ゲーム、スペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』のグローバル配信企画にも参加する運びになった。
夢追翔や郡道美玲、にじさんじENに所属する竜宮フィナーナや闇ノシュウらが参加したこの大がかりなPR企画のなかにあって、「公開直前で前情報がほぼ無いゲーム作品でもしっかりとPRする」ポジションとして、彼女はバッチリと魅力を伝えることに成功している。
明日20日(月)20時から「#崩壊スターレイル JP x EN!グローバル配信企画」に参加します!
また、配信中にお絵描きリレー企画で特別な車両を完成させる予定ですので、「#にじレイル」で車両の名前候補を投稿してくれると嬉しいです☺️✨🔻事前登録はこちらhttps://t.co/9vf05uPXKe#PR pic.twitter.com/LR2b86u0EE
— リゼ・ヘルエスタ👑 (@Lize_Helesta) February 19, 2023
「好きだと感じたら隠すことなくプレイする」という彼女の素直さがハッキリと表れており、その人柄がゲームメーカーをも惹きつけたのがよくわかるエピソードだろう。