本物の"文武両道人望激アツプリンセス"を目指してーーにじさんじ屈指の真面目な頑張り屋、リゼ・ヘルエスタが人を惹き付けるワケ
前回ご紹介したアンジュ・カトリーナがにじさんじの面接を受けた際のエピソードを覚えているだろうか。オーディションに応募したリゼが「諸事情により」落とされてしまい、それを聞いたアンジュも面接を辞退しようとしていた……という話だ。
実はにじさんじのオーディションを受けた際、彼女は履歴書の名前欄に本名ではなく「ピーマン星人」と書き込んで応募しており、その結果、イタズラ応募として処理されていたようなのだ。2度目の面接時に、運営スタッフとの会話のなかで2度目の応募であることを打ち明けたところ、スタッフは応募していたこと自体知らず、お互いに戸惑ったという逸話がある。
前回紹介したアンジュ・カトリーナがオーディションを辞退しようとしていた話の”諸事情”と、繋がっている話である。「リゼが落ちたならあたしも……」と辞めようとしていたアンジュをスタッフが引き止め、その後リゼが改めて応募し、2度目のオーディションに無事進めたことで事なきを得たのだが、それも今では笑い話となっている。
紆余曲折を経て同じくデビューしたリゼ・アンジュ・戌亥による「さんばか」での配信では、「インドア派で内気な3人」による独特な仲の良さや盛り上がりを見せてくれる。ボケ・ツッコミ・引っ掻き回し役が交代交代で回っていく3人のコミュニケーションは、にじさんじ唯一無二の魅力となって光っている。
こうしてみればリゼは過ぎるほどの真面目さで頑なになっている堅物というわけではない。親しい間柄の人に対しては、リゼから積極的にイジってみようとトライすることも多く見られる。
「にじさんじ5周年感謝祭」と題された記念配信では、元1期生やSEEDs組といった先輩組と、直近にデビューしてきたidiosの小清水透、獅子堂あかり、石神のぞみら新人組が「世代超越チーム」を組むという番組で司会役を務めた。
ボケたがりなメンバーたちをうまくまとめつつ、にじさんじで過ごしてきたからこそ育まれてきたイジり力も発揮し、5周年を祝う大事な記念配信の司会役を無事にまとめあげた。
ここまで紹介してきたように、コミュニケーション下手な一面にまつわる話題が多いリゼ。だが、トークスキルはにじさんじ内でもかなり高い部類であり、公式番組では司会やMC役だけでなく、ゲスト役としてもひっきりなしで呼ばれる人気メンバーなのだ。
「本当に陰キャ・コミュ障なのか?」とファンのなかでも話題にあがりやすいリゼ・ヘルエスタ。むしろそういった疑問を生み出すほどに彼女自身が苦心し、努力しているともいえる。