LGBTシンガーたちの熱唱、「America's Got Talent」優勝者が手がけるチームらの登場で、ついに“ゴールデンブザー”が押される? 『Japan's Got Talent』セミファイナル

『Japan's Got Talent』セミファイナル後半

 後半のトップバッターとして登場したのは、本家「America's Got Talent」で優勝した“EBIKEN”こと蛯名健一がプロデュースする一輪車ダンスグループ「UniCircle Flow」。彼らは、スピード感がありながらバレエにも似た一輪車と思えない演技を見せつけ、これに全員が「YES」を付けた。

 続いては、米アポロシアターでのパフォーマンス経験を持つ544 6th Ave。袴にLEDが仕込まれた笠、という出で立ちの彼らが三味線や和太鼓が入った曲の上で見せたのは和を感じさせるダンスである。これを山田が「日本人だからこそできるパフォーマンス」、広瀬が「日本代表として出して恥ずかしくない」とそれぞれ評価し、決勝への権利も獲得する。

 しかし前回に引き続き、オーディション番組ならではの厳しさも。ホッピングにハーモニカ、縄跳びを同時に見せた清川雄司、「世界で唯一のパフォーマンス」と称した芸人・ZAZY、カラーコーンを使ったパフォーマンスで挑んだバタハリは審査員の全員がブザーを押して強制終了となる。また、これからへの期待を込めたNoにより、11歳のシンガー・佐藤くらら、「人生を変えたい」と歌った17歳の白井怜奈も決勝への道を阻まれた。

 また前回には見られなかったタイプの独特なパフォーマンスにも4つのYESが上がる。ドッグダンスを披露した伊藤哲郎&サニー(犬)は音源に合わせて息ぴったりに表現し、あまりの可愛さに審査員からは「ずるい」の声。マジシャンのKiLaは小細工なしのトランプ技術のみで物語を紡ぎつつ、不思議なイリュージョンで魅了した。

 今回のハイライトのひとつは、大阪・帝塚山学院高等学校ダンス部の感情ほとばしるパフォーマンスだろう。松任谷由実「春よ、来い」をモダンダンス調で舞う、大人数のショウケースは会場に衝撃を与えた。その後、やりきった表情のメンバーをよそに浜田の「これどうします? 押していいですか?」という言葉とともに初のゴールデンブザーが作動し、決勝進出が決定。

 これについて浜田は「早く踊らせろという気持ちが伝わってきた」、広瀬が「魂のこもったパフォーマンス。選曲が最高」、GACKTは「みんなが気持ちをひとつに息で合わせている姿が涙があふれた。気持ちも気合いも伝わってきたんじゃないかな」とそれぞれ賛辞を贈った。

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