にじさんじ・瀬戸美夜子、サブカルチャーへの愛と丁寧なコミュニケーションが醸し出す“ディープな魅力”
「隙を見せないクール系サブカル好き女性」「リスナーと丁寧に会話するコミュニケーション上手な方」そんな女性に見える瀬戸美夜子だが、先に挙げた「リスナーにガチ恋してほしい瀬戸美夜子」の流れをみれば分かるように、実際の彼女は同僚やリスナーからイジられやすい性格・立ち位置になることが多い。
思わぬところで抜けた発言が出てみたり(後日イジられることも多い)、うまくアドリブや寸劇にのっかってボケたり、逆に必死にボケてみたところ意外と冷めた反応を返されて反応に困ったり、意外なほどにさまざまな表情を見せてくれる。
2023年1月に開催された『新春!にじさんじ麻雀杯2023』で、は予選で葛葉、鷹宮リオン、舞元啓介と同卓した。序盤に思わぬところから高打点の振込みをしてしまい、葛葉とは1年以上ぶりに配信内で絡むにも関わらず「悪い男と貢ぐ女」という寸劇までこなすなど、自然とイジられポジションになってしまうというシーンが生まれた。
彼女を追いかけていると、その嗜好性や言動にはネットフレンドリーなシニカルさが滲み、ときに衝撃的なエピソードが飛び出ることがある。
「前にメイドカフェでバイトしていたから、秋葉原は職場っていうイメージがめちゃくちゃ強い」
「もえもえ~きゅんってやると、そういうの良いから……って言われる。シフト埋めるだけ要員だった」
「あまりに限界生活をしていたときに、レトルトご飯や食材をめちゃくちゃ詰め込まれたリュックをもらったことがある」
「バッグとか靴とかももらったけど、ブランドものじゃなくてただただ実用的な靴をもらってた」
「お人形をたくさん持ってくるお客さんもいますよ。お金のやりとりも全部ぬいぐるみ経由だったり、チェキを撮るときもその人とは撮らずに、ぬいぐるみとわたしが一緒に撮るみたいなこともあった」
「セクハラまがいの人とかもたまにいますよ。『俺、うまいんだよ!』ってアピールしてくる人とかいて最悪だったんだけど、話聞いてる感じぜんぜん上手くなさそうだなって」
サブカルチャーを愛しているが故にさまざまな現実を知り、アングラかつネットフレンドリーな感性・シニカルさを掴んだのだろう。あまり口外してはいないが、彼女はこういったカルチャーやファンたちのリアリティ・ヤバさを身をもって知っている。だからだろうか、その低めの声色から発せられる言葉が一段と重く響いてくる。
自身を「陰キャ」と自嘲はしているが、『Apex Legends』や『雀魂』を筆頭にしたゲーム通じてにじさんじの同僚や他VTuberだけでなく、シーンを飛び越えて様々な面々とコラボしている。
Tsubaki・shoh・siglussといったFPSプロチームに所属していた選手・コーチ陣、やふへゐ先生・マキオといったYouTuber・配信者、PSYQUI・ミディといったトラックメイカー/DJ、最近ハマりつつある『雀魂』でも多井隆晴とコラボしているなど、その顔ぶれは多彩である。
特にミディとは縁深く、2020年2月29日に秋葉原エンタスにてDJ&LIVE『VirtuaREAL.XX -Spin Night-』にDJとして出演し、コンピレーションアルバム『VirtuaREAL.02』にはミディとの連名でオリジナル楽曲「To your star」が収録されており、瀬戸のボーカルを聞くことができる。
2021年にはバンダイナムコエンターテインメントが手掛ける音楽原作キャラクタープロジェクト『電音部』の楽曲にも参加。ミディが作曲・編曲を、瀬戸が作詞を務める「Find Me」がリリースされた。
『Find Me(feat.ミディ)』
Lyric by 瀬戸美夜子 @seto_miyako
▼Stream🎧https://t.co/UIFBeMmTRC pic.twitter.com/zFA1SztTTL
— 電音部プロジェクト公式 (@denonbu) November 17, 2021