「3つあったタイトル」「バトル中に進化するサボテンダー」……発売13周年を機に紹介したい『ファイナルファンタジーXIII』にまつわる“13の小ネタ”

『FFXIII』13周年記念 小ネタ13連発

VII. ラスボスの第2形態には、ブレイク中限定でデスが効く

 本作で最後に戦うボスは、第2形態になるとブレイク中(こちらが攻撃を当てると溜まる「チェーンゲージ」が最大になった状態。一定時間与えるダメージ量が大幅に増える)のみデスが効く。デスは相手を即死させる魔法で、雑魚ならともかくボス系には効かないことが多い。ラスボスを即死させられるのは衝撃だが、デス自体の成功率が低いので、残念ながらあまり当たらないのがネック。

VIII. 左スティックをぐるぐる回すと、操作中のキャラクターが反応する

 移動に使うスティックを上下左右にぐるぐる回すと、キャラクターが悪態をつくなど、さまざまな態度をとる。キャラクターごとに反応の仕方が異なり、作り込みが細かい。

IX. マハーバラ坑道にいる敵は、ヒンドゥー教にちなんだ名前が多い

 ストーリーが後半になってから訪れるマハーバラ坑道には、インドやネパールなどで親しまれているヒンドゥー教にちなんだ名前の敵が多い。ジャガーノート(ヒンドゥー教に出てくるクリシュナという神の異名)や、ヤシャ(鬼神ヤクシャを指す名)などが例としてあげられる。

X. テージンタワーのスイッチを押す際の動きは、キャラクターごとに違う

 テージンタワーには、エレベーターを使ったギミックがある。同マップはこれで屋上を目指して進んでいくのだが、起動スイッチを押すときの動きは、キャラクターによって違う。「VIII」ので紹介したキャラごとの反応もそうだが、作り込みの細かさがよく伝わってくる。

XI. 金剛亀の種類は見た目で判別できる

 本作には「金剛亀」という種族のモンスターがいる。アダマンタイマイ、アダマンケリス、アダマントータス、ロングイ、シャオロングイの5種類が属しているのだが、いずれも見た目がそっくり。近づくと見上げるほどの大きさなのでなかなか確認する機会がないものの、それぞれの体をよく見ていくと、独自の特徴が表れている。大まかに言うと、金剛亀は体表の模様の色と牙の有無、状態で区別可能だ。

 アダマン系には体表がこげ茶色の模様がある。牙で見るなら、アダマンタイマイなら牙が2本、アダマントータスなら左右のうち右の牙が折れていて、アダマンケリスには牙自体がない。一方のロングイ系は、体表には薄い青色の模様がある。ロングイには2本の牙があるが、シャオロングイには存在しない。

XII. CP稼ぎに向いたマハーバラ坑道とテージンタワー

 本作にはレベルの概念がない。その代わり、「CP」というポイントを使って「クリスタリウム」というスキルツリーのような盤面のマスを開放していき、対象キャラクターのステータスの強化やアビリティの取得などを行う。つまり、CPを効率よく稼げるポイントの調査はプレイヤーにとっての課題だった。そんななか、稼ぎに向いているのが後述のマハーバラ坑道とテージンタワーなのである。

 マハーバラ坑道にいるホプリタイという敵は、そこまで強くない割に落とすCPの量は770とやや多め。弱点属性であるサンダラなどの魔法を使えば簡単に倒せるので、手軽にできる稼ぎとして魅力的だった。

 テージンタワーには1体につき1600ほどのCPを落とすクシャトリヤという敵が複数おり、エレベーターを使って階層を移動しながら全滅させていくと、あっという間にCPが溜まる。これらは後述の「アダマンタイマイ狩り」に取って代わられやすいものの、なかなか効率が良かった。

XIII. デスを使ったアダマンタイマイ狩り

 物語終盤に行ける聖府首都エデンのリヴァイアサン・ターミナルには、アダマンタイマイと呼ばれる巨大な敵がいる。1体につき得られるCPは4万。さらに売ると莫大なお金が手に入るプラチナインゴットも落とすため、稼ぎ作業をこなすなら必ず倒したい相手だ。足を踏みならすだけで数千のダメージを受けるなど、普通に戦うとまず苦戦する強敵だが、召喚獣とデスを用いたコンボで安全に狩るという方法があった。

 操作するキャラクターは、メンバーのなかで唯一デスが使えるヴァニラ。戦闘が始まった瞬間に召喚獣のヘカトンケイルを召喚し、その効果でアダマンタイマイの体勢を崩す。相手が動けない間にひたすらデスを放ち、成功するのを待つというものだ。

 「Ⅶ」の項目でも書いたように、デスの成功率は非常に低い。ゆえにデスが効く前に体勢を立て直されてしまい、バトルをやり直すということも少なくないが、見返りの大きさを考えると、つい挑まずにはいられない。とはいえ、デスを使った戦法はアダマンタイマイを通常の攻撃で倒せない場合の手段なので、戦力次第ではデスも召喚獣も使わずに済む。

 「専門用語が多くてストーリーが難しい」など、賛否両論はあったものの、アクティブタイムバトルとアクション要素を組み合わせたバトルや、「閃光」に「サンレス水郷」といった名曲など、光る部分も多々あった本作。2009年にPS3で発売されて以降、現在はSteam版も発売されている。オリジナル版をすでに遊んでいるという人は、PC版をもう一度手に取ってみるのもいいかもしれない。

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