「3つあったタイトル」「バトル中に進化するサボテンダー」……発売13周年を機に紹介したい『ファイナルファンタジーXIII』にまつわる“13の小ネタ”

『FFXIII』13周年記念 小ネタ13連発

 2022年12月17日、『ファイナルファンタジーXIII』(以下、FFXIII)は発売から13周年を迎えた。本作は2009年に発売されたRPGで、とある使命を課された存在「ルシ」となってしまったライトニングたちが、思い悩みながらも運命にあらがうストーリーが展開された。それぞれがルシに選ばれるまでに過ごしていた日々の回想シーンなども随所に挿入され、メンバーの過去や思いなどが細かく描かれていたのも印象深い。

 「ファイナルファンタジー(以下、FF)」シリーズでおなじみの、「アクティブタイムバトル(リアルタイムで溜まる「ATB」というゲージが満タンになった者から行動する仕組み)」を発展させたバトルシステムも、本作の特徴のひとつだろう。

 プレイヤーは3人1組のパーティーメンバーにあらかじめ「ロール」という役割を割り振り、「ロール」をセットにした「オプティマ」をいくつか設定しておく。バトル中は「オプティマ」をリアルタイムで切り替えながら、さまざまな状況に対応するのが、本作のバトルにおける基本だ。攻撃役のアタッカー、オトリとして敵を引き付けるディフェンダー、味方を回復するヒーラーを1人ずつにしたり、あるいは3人全員をアタッカーにするなど、プレイヤーのさじ加減でさまざまなパターンの「オプティマ」を作れる。

 バトルの一部はキャラクターが自動でこなすため、本作ではバトル前の準備と実戦における適切なオプティマの選択が勝敗を分ける。ターン制とアクションを合わせたようなバトルシステムは、従来の「FF」シリーズと比べても完成度が高い。

 本稿ではそんな『FFXIII』の発売13周年を記念し、13個の小ネタを集めてみた。バトルのテクニック、プレイヤーならなじみ深いであろう稼ぎ関連の情報、つい試したくなる操作などさまざまなものをピックアップしたので、懐かしみながら楽しんでいただければ幸いだ。

Ⅰ. かつて3つあった「XIII」という名前

 『FFXIII』といえばいまでこそ本作を指すが、かつては『ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジーXIII』というプロジェクトのもと、ほかにも2作の「XIII」の開発が進められていた。

 ひとつ目の「XIII」は『ファイナルファンタジー アギトXIII』。当初は携帯アプリとして開発されていたが、後に対象機種をPSPに変更。さらにタイトルは『ファイナルファンタジー零式』になり、2011年に発売された。本作は朱雀、玄武、白虎、青龍という4つの国が争う世界「オリエンス」が舞台になっており、プレイヤーは朱雀の生徒たちを操作し、迫りくる敵と戦うことになる。

 ふたつ目は『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』。ノクトという青年を主人公にすえ、現代的な建物や機械が登場する世界観がベースになっていた。本作は後に『ヴェルサスXIII』から『XV』に名前を変え、キャラクターや世界観などを一部引き継ぎつつ、『ファイナルファンタジー XV』として2016年に発売された。オープンワールドを採用した広大な世界を舞台に、ルシス王家の王子であるノクトが真の王になるための旅が描かれている。

 両作のタイトルが変わったことから、「XIII」を冠する「FF」はライトニングが主人公の『FFXIII』のみとなった。ちなみに、同作はのちに『ファイナルファンタジーXIII-2』、『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』という続編が発売されてシリーズ化。全3部作をもって完結した。

II. ファルシ=アニマ戦は放置していても勝てる

 物語の序盤に登場するボス、ファルシ=アニマは強敵だが、じつはプレイヤーがなにもせずとも勝つことができる。なぜならこのバトルでは、操作キャラクターのライトニングを一切動かさずとも、仲間のサッズが敵のHPを削り切ってくれるのだ。ただし時間はかかるが。

III. ATBゲージを一瞬で溜める12秒の間隔

 オプティマを変えてから約12秒後以降に再びオプティマを変えると、通常なら徐々に溜まり始めるはずのATBゲージが、いきなり満タンになる。即座に行動できるので使い勝手がよく、これを覚えておけば、敵を集中攻撃したり、ピンチの際にパーティーの体勢を立て直したりと、さまざまな状況に応用できる。強敵とのバトルでも必須のテクニックだ。

IV. 召喚獣を使うと味方全員が全回復

 物語を進めていくと、やがてパーティーメンバー全員が使えるようになる「召喚獣」。召喚すると敵に強力な攻撃をくり出せるようになるが、時間が切れて召喚獣が帰ると、それと同時に味方全員のHPと状態異常が全回復する。さらに戦闘不能状態からも復帰できるため、召喚獣はピンチの際の打開策としても有用なのだ。

V. ライトニングが銃形態メインで攻撃

 物語の第7章で登場するボス、飛空戦車グライフとの戦いでライトニングを操作中、たたかうを選択すると、彼女が剣を銃に変えて連射を行う。ライトニングの得物には剣と銃の2つの形態があるが、主な攻撃で使われるのは剣であり、銃撃はコンボの最後などに限られている。そのため銃形態をメインに攻撃するライトニングを見られるのは、実はこのタイミングくらいしかない。

VI. バトル中に進化するサボテンダー

 アルカキルティ大平原に登場するサボテンダーは、バトル中に放置していると「サボテンダンス」を行い、そのたびにザ・サボテンダー→サボテンマスターという具合に進化していく。本作には敵の情報を埋めていく「エネミーレポート」という収集要素もあるのだが、サボテンダーの進化した姿の枠も用意されており、図鑑を埋めるにはサボテンダーのダンスを見届ける必要があった。

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