バブリーダンスの生みの親・akane。TikTokで話題の新チーム・アバンギャルディで意識した「気色悪い」ダンスとは
2017年に注目を集めた大阪府立登美丘高校ダンス部の“バブリーダンス”。その振り付けを担当したのが、振り付け師として活動しているakaneさんだ。2019年に同校のコーチを退任して以降も、様々な振り付けを担当して活動の幅を広げている。そんなakaneさんであるが、2022年からダンスチームのアバンギャルディを発足。プロデュースや振り付けを担っている。
アバンギャルディは現在、イベント出演などで活動しているが、とりわけSNSでの活躍が目立つ。アバンギャルディのダンスが投稿されているYouTubeチャンネルのアカネキカクの登録者は約27万人、アバンギャルディのTikTokのフォロワーは55万人、インスタグラムのフォロワーは36万人と多くの支持を集めている。
バブリーダンスに続き、アバンギャルディでも新たなムーブメントを起こしそうなakaneさんに、アバンギャルディ発足の経緯など話を聞いた。
自分が面白いと思う感覚が近いメンバーを選抜した
――アバンギャルディ結成の経緯を教えてください。
akane:今年5月に開催されたダンスNo.1決定戦『THE DANCE DAY』(日本テレビ系)に出場するために発足しました。2月ごろから作品を作り始めたので、まだまだ歴史の浅いチームですね。
――メンバーはどのように選出したのですか?
akane:もともとYouTubeチャンネルの名前にもなっている“アカネキカク”というチームがあり、そこには50人ほどのメンバーが在籍しています。その中から『THE DANCE DAY』の規定人数の上限である20人を選抜しました。
――気心の知れたメンバーなんですね。そのメンバーを選抜する際の決め手は何だったのでしょうか?
akane:ダンスの技術は大前提ですが、「面白い」と思える感覚が似ているかどうかは意識しました。たとえば「自由に表現してほしい」という抽象的な指示を出した際、その人が表現したものが私の感覚と近ければ、一緒に素晴らしい作品を作れると思いますので。
加えて、私はダンスにおいて特に“表情”が大切だと考えており、メンバー選考でも特に重視した項目です。TikTokはダンスそれ自体はもちろんですが、演者の表情にも注目されやすい。表情での表現が豊かなメンバーが揃ったからこそ、TikTokで支持を獲得できたのではないでしょうか。
――フィーリングは大切ですよね。
akane:はい。あとは身体を張れるかどうか(笑)。面白いことを恥ずかしがらずに追求でき、人前でもそれを出し切れるか。また、自分自身を客観的に捉えて「自分がこういう表情をすれば楽しんでもらえるだろう」ということを理解して表現できる“自己プロデュース力”があるメンバーを選抜しました。