お手上げ状態の家を片付けセラピストが大改造 YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」の面白さ
家が片付かない。片付けたけれど、なんだか使い勝手が悪い。
そんなふうに感じている人は多いだろう。筆者もそのひとり。
筆者は築50年の昭和家屋に住んでいる。動線は今の生活には合わないし、そもそも身長145cm足らずの祖母のためにデザインされた家だから、何もかもが使いづらい。
だから、少しでも使いやすくなるように、片付け、整理、掃除に明け暮れる日々を送っている。そして、そのモチベーションを支えてくれるのがYouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」だ。
置かない/捨てない
YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」は、幸せ住空間セラピスト 古堅純子氏による片付けエンターテインメントだ。いや、正確にはエンターテインメントではないのだが、見ていてとても楽しいのだ。
動画の流れはこうだ。古堅氏が依頼人の家を訪問し、ルームツアーを通して問題点を把握する。
そして、間取りと家主のニーズに合わせて大改造していくのだ。
古堅式と呼ばれる収納テクのひとつに、「置かない」と「捨てない」がある。どんなにものが溢れた家でも、古堅氏は決して「捨ててものを減らしましょう」とは提案しない。あくまで、テーブルやキッチンの作業場にものを置かず、収納などを増やすことなく、動線を見直しながら問題を解決するのだ。
依頼人の心に寄り添う
古堅氏のキャラクターは非常にざっくばらんで竹を割ったようにはっきりと発言する。だが、家主ひとりひとりの心と目の前の困りごとを受け止め、決して否定しない。
家が散らかるのには必ず原因があり、そのままで良いと思っている家主はいない。解決したいが自分の力ではどうにもならないから、「週末ビフォーアフター」の力を借りているのだ。助けを呼べただけで一歩踏み出している。それをわかっているから、古堅氏はお手上げ状態に散らかった家の家主には優しい。