ドラマ『silent』に登場した『UDトーク』はただの音声認識アプリではない? スマホから広がるコミュニケーションの選択肢
開発者も絶賛した『silent』の『UDトーク』の使い方
『UD トーク』の開発者である青木秀仁氏が、『silent』におけるシーン別の使い方を解説する動画が10月30日に公開された。
動画では、4話までに出てきた『UD トーク』が、どのように利用されていたのかシーン別に紹介する内容になっている。
青木氏は、「耳が聞こえない人=手話で会話する」というイメージは間違いであり、あくまで手話はひとつの手段にすぎず、聴覚障害者とのコミュニケーションは人それぞれであることを伝えた。
そもそも『UD トーク』とは単なる音声認識アプリではなく、コミュニケーションアプリである。誕生したきっかけも、聴覚障がい者の方から音声認識で会話を文字化できるアプリが欲しいという提案を受けたことだったであると開発者の青木氏は語っている。
動画の中でも、何度もこのアプリは「話し手が相手に伝えたいことを伝えるアプリ」であることを強調していた。『silent』では、紬や湊(鈴鹿央士)が想と会話をするために、自らスマートフォンにアプリをインストールし、話し手側からコミュニケーションの手段として活用している。
青木氏はその使われ方を評価するとともに、『UD トーク』は話し手が使うものであって、障がい者だけが使うものではないと改めて視聴者に呼びかけていた。
現在は議事録やインタビューの文字起こしなど実用的に使われているイメージがある音声認識アプリだが、今後は私たちのコミュニケーションの方法を広げてくれる「デイリーアプリ」になるのではないだろうか。
コロナ禍で飛沫防止ガードなどが設置されていることが当たり前になりつつあるが、例えば食事をしながら会話をしたいときに相手の声が聞き取りづらいという経験をした人も多いだろう。そんな時『UD トーク』があれば、スマホを通して会話を楽しむことができたはずだ。
『silent』や『UD トーク』はテクノロジーの進化に応じてコミュニケーションをとる方法が多種多様にある便利な時代に生きていることを実感させてくれた。コミュニケーション手段の一つとして音声認識アプリがより普及することを期待している。
(画像=UDトークより)
(source)
https://forbesjapan.com/articles/detail/34853/2/1/1