ドラマ『silent』に登場した『UDトーク』はただの音声認識アプリではない? スマホから広がるコミュニケーションの選択肢

『UDトーク』が提示するコミュニケーションの選択肢

 毎週木曜日夜10時放送中のドラマ『silent』(フジテレビ系)。川口春奈演じる青羽紬と、目黒蓮演じる障がいを患ったことで自分と向き合えずにいる佐倉想が、様々な困難に立ち向かい乗り越えていこうとする姿を描く完全オリジナルのラブストーリーとなっており、Twitterでは世界トレンド1位を獲得するなど話題を集めている。

 物語では、紬が手話で補えない会話を視覚的に想に伝えるために、想と紬が会話をするシーンでは音声認識アプリの『UD トーク』が使われている。話した言葉が正確に文字起こしされる機能をみて、気になった方も多いのではないだろうか。

 今回は、『UD トーク』を通して、音声認識アプリの様々な使い道やコミュニケーションツールとしての役割について考えていく。

スマホで叶うコミュニケーションツール

 音声認識アプリというと、誤認識が多く、長文となると認識すらできないのではないかと思っている人も多いかもしれない。だが、近年は様々な音声認識アプリが開発され、その精度は日々高くなってきているのだ。

 今回紹介する『UD トーク』は「コミュニケーション支援・会話の見える化アプリ」として開発された。アプリをダウンロードすればだれでも無料で利用できるところもポイントだ。

 では、実際に使ってみよう。アプリをダウンロードした後、ニックネームを入力し、自分が普段使用している言語を選択する。この二つの入力が完了するだけですぐにアプリを利用することができる。

 「トークを始める」を押して画面下にある赤いマイクをタップして話すと、話した言葉がそのまま画面上に表示される仕組みだ。

 まず驚いたのは "正確さ "だ。通常の会話のスピードで話したことがまるで自分の話した言葉に字幕がつけられているかのようにスムーズに表示されるのだ。

 見やすいように文が区切られて表示されるところもうれしいポイントだ。また、トークの内容が録音され、後から再生できる機能や、手書きで書いた絵や文字も反映できる。

 キーボード入力も可能で、伝えたいことや残しておきたいことなど用途に応じて入力の方法を選べるところも便利であった。

 実際に使用してみて、記録したい事柄を残しておくためにも利用でき、様々な使い道があるアプリケーションであると感じた。

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