カノックスターがぼったくり居酒屋に潜入 絶妙な金額に本人も苦笑い
YouTuberのカノックスターがぼったくり居酒屋に潜入する動画を公開した。
カノックスターは11月2日に公開した動画で、視聴者から度々届く「ぼったくりの居酒屋へ行ってほしい」とのDMにより、以前からぼったくり居酒屋に興味を持っていたと説明。そこでこの日、たまたま新宿で仕事があったことを好機と見て、「ついでに寄ったら面白いんじゃないか」と思い立ったという。
しかし、肝心のぼったくり居酒屋の場所がわからない。そこでカノックスターは、同行していたスタッフに現地で聞き込み調査をするよう指示。すると、歌舞伎町のとある居酒屋が彼らの求める悪質な店舗ではないかと判明し、潜入取材を試みることとなった。
2人が入ったお店は、一見何の変哲もなさそうな大衆居酒屋。タッチパネルに表示されるメニューの値段も、税別でキムチ500円、ポテトサラダ550円、出し巻き玉子750円と、いたって普通だ。
ぼったくり居酒屋とされる飲食店に来たからには、たくさん注文して高額請求されるほうがYouTubeのネタとしてはおいしい。しかし、カノックスターは「10万とかいったらヤバくないっすか? 普通に怖いんですけど(笑)」とぽつり。意図してぼったくられに来たものの、直前で身銭が惜しくなるあたり、意外と庶民派だ。ちなみに、お店はまずまず繁盛していると思われるほど賑わっており、味はメニューによって差がありそうだが、カノックスターが「美味しい」と言って食べているものも多かった。
このように、どこにでもありそうなこの居酒屋。カノックスターは「食べ物のクオリティとか色々考えたら5000円が妥当」と予想したものの、お会計伝票を渡されると「どうやったらいくんだろう?こんな(笑)」と苦笑いを浮かべた。
伝票に書かれてあった合計金額は、20358円。何がそんなに高いのか……。内訳を見てみると、サーモンのお刺身が910円、馬刺し2種盛りが1880円、アボカド刺しが710円、出し巻き玉子が750円、鶏のから揚げが880円、ポテトフライが680円とある。やや高いが、まだ常識の範囲内と言える。しかし、その後に続く「プレミアム飲み放題 3980円×2 7960円」がかなり割高だ。
しかも、2人はそれぞれ1杯程度しか飲んでおらず、プレミアム飲み放題を頼んだ覚えもないそう。つまり、勝手に飲み放題プランにさせられていたらしい。さらに、お通し1360円、席料1000円、週末料金1000円、サービス料金1377円(※すべて2人分の値段)が加わり、税込み合計20358円となったようだ。
たしかに高いし、納得いかない。とはいえ、ごねて揉めるのは面倒……。そんな絶妙な塩梅の金額に、カノックスターは「もうよくないですか? 言い値でいいじゃないですか」と諦めモード。そして、そのまま支払いを済ませてお店を出ていた。
YouTubeにおけるぼったくり店潜入企画は、会計時に法外な料金を請求されて店員とひと悶着あるのが定番の流れ。そういった動画には「ヤラセではないか」という批判も付きまとうが、今回のカノックスターの動画は、彼が面倒だからと諦めて支払ってしまう展開含め、非常にリアル。一触即発の空気に満ちた刺激的なぼったくり店潜入動画もいいが、今回の動画のような、誰にとっても身近で起きそうなぼったくり店潜入企画もまた、注意喚起を促すコンテンツとして意味があるものだと言えるだろう。