ヒカル、“当たりが入っていない”クレーンゲームくじの闇を暴く 決死の覚悟でスリリングな原点回帰へ

 YouTuberのヒカルが、5等とハズレしか入っていない疑惑のあるくじ引き入りクレーンゲームのくじをすべて買い占めて検証する動画を公開した。

内部告発…くじ引きには5等しか入ってない?1万円使い全て外れた高校生と店舗スタッフから闇を暴いて欲しいと依頼がきました…

 事の発端は、5月15日にヒカルのチャンネルで公開された動画に出演した、くじ引き入りクレーンゲームを設置している大阪のスマホ修理ショップで働く20歳のアルバイトスタッフ・入江さんからの告発だった。クレーンゲームのハズレくじと5等のくじを作成・補充する役回りを担っている入江さんは、当初、1等~4等のくじはスマホ会社の社長や社員が投入していると聞いていたという。ところが、働く中で本当はハズレと5等しか入っていないことを確信。しかも社長は、クレーンの横にある景品が並べられているショーケース内にフェイクの1等、2等、3等の当たりくじを展示し、さも実際に当たりが出るかのように印象操作しているというから悪質極まりない。

 こうした阿漕な商売の片棒を担がされることに疑問を抱いていた入江さん。そんな彼が告発に踏み切った背景には、男子高校生・こうせいさんとの出会いがあった。こうせいさんは「本当に当たりくじがあるのかどうかを確認したい」との思いから、11000円をクレーンに投入。しかし当然、出てくるのはハズレと5等のくじのみ。納得がいかないこうせいさんは入江さんに詰め寄るも納得のいく回答は得られず、最終的に警察に通報したものの、民事不介入のため泣き寝入りするほかなかったという。

 悔しさのあまり泣いてしまったというこうせいさん。その姿を見て入江さんは会社を辞める覚悟で、2017年4月に投稿した祭りくじを買い占める動画が大バズりし、一躍人気YouTuberの仲間入りを果たしたヒカルに、その時と同じように“闇”を暴いてもらえないかと打診したというわけだ。

5等とハズレしか当たらない?内部告発から発覚した詐欺の証拠をくじびき買い占めて完全公開します

 こうした事情を入江さん、こうせいくんと顔を突き合わして知ったヒカルが黙って見過ごすはずもない。まずは、告発者の一人として勇気をもって顔出しで動画に出演してくれたこうせいさんに、彼がクレーンゲームで狙っていた景品の一つである最新のiPhoneをプレゼント。そしてその翌日、ついに問題のクレーンゲームと対峙することに。その一部始終は、5月16日に公開された「5等とハズレしか当たらない?内部告発から発覚した詐欺の証拠をくじびき買い占めて完全公開します」と題した動画で伝えられている。

 クレーンゲームは100円で1プレイ、500円で7プレイできる。そのため、ヒカルは大量の500円玉を持参し、一心不乱にくじをアームで掬い続けた。ゲーム機の構造上、どうしても届かない端のほうにくじがある場合は、その日出勤していた入江さんを呼んで機械を開けてもらい、中央に寄せてもらっていた。内部告発者が全面的に協力してくれるからこそできる連係プレーだ。

 こうして7万円かけてすべてのくじを回収。最後の1枚まで確認したところ、5等が12回当たったのみで、それ以外はすべてハズレくじだった。やはり、問題のクレーンゲームは“クロ”だと確定したわけだ。そこでヒカルは、スマホ修理会社の社長に電話。ヒカルが「くじを全部取ったのに当たりが出なかった」と告げると、社長は明らかに動揺しつつも「そんなことはないですね」と否定し、その後もしらを切り続けた。

 いったん「監視カメラの映像を確認したい」と言って社長が電話を切ると、ヒカルは「こいつめっちゃ嘘つきやな。ヤバいな。『入ってる』って入ってないやんけ」「ほんま汚い大人やな」と呆れた。その後、折り返しの電話で「当たりは入っています。自信があります」という社長と、「いや、自信とかじゃなく事実として入ってないんですよ」というヒカルの議論は平行線を辿った。埒があかないので警察に通報すると告げると、社長は「仕方ないですね」と観念した。なお、ヒカルたちは実際に警察を呼んで現場を確認してもらったようで、進捗があればまた動画で報告するとのことだ。

 ヒカルは4月26日公開の動画で、最近、自身の動画の再生数が落ち込んでいる現状を鑑みて「やっぱり俺のチャンネルって大人向けじゃないとダメなんだって思ったんですよ。20代後半から40代前半までの人に刺さる動画だけをあげていく。これが俺のチャンネルの正解なんだなと改めて気づきました」と結論付けていた。今回のクレーンゲームの闇を暴く動画は、まさにかつてヒカルが十八番としていた“大人に刺さる動画”だ。今後もこうしたスリリングで刺激的な原点回帰の動画が続くことを期待したい。

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