『今日好き 沖縄編』1話ーー継続メンバーが初回から失恋?!「じゃあ俺は……可能性ない?」

『今日好き 沖縄編』1話

しょう×きさき、『プーケット編』からの関係線に進展は?

 そうしたまだ何の重荷もない新規メンバーに対して、一部の継続メンバーには旅の初日から向き合わなければならない課題があった。しょう×きさきの今後の関係性である。『プーケット編』序盤から、きさきに一途な恋をしたしょう。前回こそ最終的には彼女にフラれてしまったのだが、まだその想いを諦めきれてはいない様子。ここで誰よりも早く、きさきを2ショットに誘い出す。

 前回の旅から成長を重ね、ますます積極的な姿勢を見せるしょう。前回の旅からの1カ月間、きさきのことを一途に考え続けてきたという。そんな彼を見て、2ショットに誘われた際に「待ってました」と小さく口にしていたきさきだが、彼女自身もこの期間中、かつての自分の行動を反省したとのこと。第一印象ではるを指名したにも関わらず、前回はしょうを含めて、自分から誰にもアピールをできなかった。だからこそ「今回は前回みたいな後悔はしたくない」「ちゃんと気になる人に話にいきたい」のだと。

 その上で、しょうと過ごした時間は楽しく、彼から好意を寄せられたこともうれしかったのは「本当なんだけど……」と、言葉を濁す。「じゃあ俺は……可能性ない?」。しょうがついに核心的な質問を投げかけた。結果は「しょうは友だちとしてっていうキモチが強い」。この2ショットの最後には「お互い、友だちってことで」「がんばろう」と、涙もなく妙に明るく、だからこそ寂しさがどんな感情よりも伝わってくる、交わらない平行線があった。

 奇しくも『プーケット編』においても、第1話からこうした継続メンバー同士による悲しい失恋を目にしているだけに、同シーンを思い返した視聴者も少なくはないのではないか。もちろん、相手の心を動かす上で旅の期間中の積極的な行動が大切なのは言わずもがなだが、継続メンバーにとってはむしろ、旅の間の時間も大切なのは間違いない。2泊3日と1カ月。時間の密度はどうあれ、その長さで言えば圧倒的に後者の方が優勢である。

 今回のきさきでいえば、しょうからされてうれしかったことをこの1カ月間で振り返ったのか。それとも、はるへの好意を忘れられない想いがそれに勝ったのか。自身の気持ちに整理をつける時間となったことで、誤解を恐れずに言えば、その結果は次なる旅の開始前にはすでに決まっており、それをひっくり返すのは容易ではないのかもしれない。きっと、今回のしょうときさきもそうだったのだろう。きさきにはなんとしてもはるとのカップル成立をしてほしいし、しょうの新たな恋への健闘を祈るばかりだ。

【場面写真】『今日好き 沖縄編』1話ハイライト 

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