なるごりが語る“ライブ配信だけで生きていく”というキャリア 「Pococha」が音楽をはじめるきっかけに

なるごりが語る“ライブ配信だけで生きていく”というキャリア

 ライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」で行われた「あなたの音楽を発信しよう♪RealSound Techインタビュー出演権!」で、ライバーの「なるごり」が見事インタビュー権を獲得した。「Pococha」がきっかけで歌をはじめ、いまではオリジナル曲を持つまでに。ぐんぐん活動の幅を広げているなるごりに、ライブ配信のことや将来の活動について詳しく話を聞いた。(Nana Numoto)

――「Pococha」を始める前は、どんな活動をしていましたか。

なるごり

なるごり:メインはエステティシャンで、そこからフリーペーパー作成の裏方に入ったり、テレアポの営業をやったりと、いろんな業種の仕事を経験しました。当時はまだ音楽活動はしておらず、「Pococha」がきっかけで音楽を始めたんです。

――芸能や音楽に近いジャンルの活動をやっていたわけではなかったのですね。なぜそこで「Pococha」を始めようと思ったのでしょうか。

なるごり:コロナ渦に在宅で仕事をしていた時に、ライブ配信を紹介されたことがきっかけです。こういう世界を知らなかったので不安もありましたが、まずはやってみようと飛び込んでみました。元々、自分を発信することやクリエイティブの世界に憧れはあったものの、運やセンスが必要だろうと思っていたので諦めていました。ですがライブ配信は新しいジャンルですし、当時はやっている人も少なかったので、挑戦してみることにしたんです。

――「Pococha」にもいろいろなジャンルがあるなかで、あえて音楽を選んだ理由を聞かせてください。

なるごり:あるとき一気にリスナーさんが増えて、コメントの量もとても増え、なかなかすべてにお返事ができなくなってしまったんです。そこで「Pococha」の中に実装されているカラオケ機能を使って歌を歌うことで、コメントを拾いきれない時間もリスナーさんに楽しんでもらえればと思ったことが歌い始めたきっかけでした。ライブ配信を始めたころは、コメントをする力量がなかったですし、せめてその空間をラジオみたいに楽しんでもらえればいいという気持ちでしたが、歌い始めたら、その1~2ヶ月後には「歌がいい、声がいい」と言われるように。そうして歌い続けていく中で、今に至ります。「Pococha」を始めるまでは、こんなに毎日歌う人生になるとは思ってもいませんでした。

――「Pococha」で歌うようになって、何か変わったことはありますか。

なるごり:ちょうど1年前に「Pococha」で、オリジナル曲が作れるイベントにエントリをして、入賞することができました。それまでは一般人が歌の収録なんて無理だと思っていたのですが、それをきっかけにボイトレに通ったり、ギターをはじめたり、いろいろと変わっていきましたね。

――イベントでオリジナル曲を獲得したんですね!

なるごり:そうです。『夢中無敵』という楽曲が現在配信リリースされています。9月に出たイベントで、もう1回入賞させてもらったので、2曲目ができる予定です。

――なるごりさんは音楽をやったことがないところから、2年半でオリジナル曲を2曲も出すなどご活躍されていますよね。歌枠でここまで駆け上がることができた強みは何だと思いますか?

なるごり:よく言ってもらえるのは「上手い下手じゃなく、歌から思いが伝わる」ということです。カラオケ配信で配信枠の中で歌う時は、アーティストさんの真似ではなく、私らしく歌っちゃう。何なら音程が違っていることさえ、私らしさになっているらしくて、そこをいいと言ってもらえることも。私が歌うとだいたいの曲が柔らかい印象になるので、ほかの人と違った印象が残るのかもしれません。

――オリジナル曲をレコーディングしたということですが、その時の裏話があれば教えてください。

なるごり:実は曲をいただいた2週間後にもうレコーディングだったんです。結構スパンが短くて、ボイトレの先生にお願いして練習して……もう必死!とにかく必死にやりました。いざレコーディングしてみたら練習してきた音程が一か所違っていたのですが、すでにやり込んでいたのでなかなか直らなくて。そこを直す苦労はかなり感じました。

――今回、「あなたの音楽を発信しよう♪RealSound Techインタビュー出演権!」に参加しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

なるごり:歌をちゃんと始めてから、今で1年くらいです。より歌に繋げたイベントに出たいと思っていたときに、こちらのイベントを見つけました。オリジナル曲がプライズになるというイベントも狙っていたので、どちらも音楽繋がりでいい流れになるかなと思って選ばせてもらいました。

――インタビュー権などのプライズに魅力は感じていましたか?

なるごり:記事にしてもらったり写真を撮ってもらえる活動は、応援してくれているリスナーさんに喜んでもらえるんです。プロが写真を撮ってくれる機会なんて、私たちにはあまりないものですから。いい機会になるんじゃないかと思いました。

――ライブ配信を盛り上げるために工夫していることはありますか?

なるごり:「みんなで同じ時間を得る」ということを意識をしてもらえるよう、全員に声をかけています。メインでコメントしている人だけでなく、全員にまんべんなく話をふるようにしていますね。あいだには歌を挟んで飽きないようにして、常に変化があるようなライブ配信を心がけています。

――なるごりさんのファンの方が応援用のブログを立ち上げていたり、枠同士のお付き合いがあったりするというのも新鮮でした。

なるごり:一度お世話になったり、イベントが終わった後にお疲れさまでしたと言い合えたりするライバーさんとは、そのあとも関係が続くことが多いです。同じイベントに出た時にお互い正々堂々真っ直ぐに戦って、自分が入賞できなかった時は相手を認めたり、自分の入賞ができた時は素直に喜べたりするような関係にしたいですよね。

 いま繋がっている人たちは私の節目となる大きなイベントで知り合った方たちです。自分が大事だと思うものを一緒に大事にしてくれる人が素敵だと思っていて、そのことをよくリスナーさんにも話していたので「今日は〇〇さんの誕生日なのでお祝いだけでも言いに行こう」と声をかけてリスナーさんと一緒に行っています。同じ方向を向いてくれる人がいまは増えてきたなと感じていますし、他枠の方からも「みんな仲がいいね、みんな着いてきてくれているんだね」と言ってもらえます。

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