「バーチャルサンリオピューロランド」を体験 ライブフロア、カフェ、そしてサウナスペースまで

「バーチャルサンリオピューロランド」体験レポ

 昨今、世界中で注目されているのが 「メタバース(Metaverse)」だ。

 長年、SNSプラットフォームとして業界を牽引してきたFacebookが社名を「Meta(メタ)」に変更するなど、確実に大きな潮流となっていると言えるだろう。

 ARやVRといったXR技術の発展や、AIなどのテクノロジーが進化することで、まるで映画のような世界が到来するのもそう遠くはないのかもしれない。

 そんななか、近年XR事業に注力しているのがサンリオだ。

 「ハローキティ」や「マイメロディ」、「シナモロール」などの人気キャラクターを数多く生み出し、ライセンス事業やテーマパーク事業、物販事業などを手がけている同社だが、新規事業としてXR領域のビジネスを拡大させている。

 XR領域の新規事業開発においてはNTTドコモと業務提携し、テーマパークの「サンリオピューロランド」ではVRを使ったアトラクション展開なども行なっている状況である。

© 2021 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN S/D・G  ©‘21 SANRIO 著作(株)サンリオ

 来たる2021年12月11日 、12日には新感覚“メタバース”イベント「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland(以下SANRIO Virtual Fes)」の開催が予定されており、早割チケットは即日完売するなど注目を集めている。

 今話題のメタバースを取り入れたSANRIO Virtual Fesの世界観を堪能するべく、メディア向け体験会に参加し、サンリオが目指すXRエンターテインメントの未来を探った。

総勢52組のアーティストがメタバースイベントを盛り上げる

 冒頭では、先月にサンリオ初の“Vtuber社員”としてデビューした「なつめれんげ」がMCを務め、本フェスの説明が行われた。

 SANRIO Virtual Fesは、地下5階の巨大空間が広がるバーチャルサンリオピューロランドを舞台に、Kizuna AI 、初音ミク+ピノキオピー、AKB48(Team8)などのアーティストや、サンリオキャラクターらが出演する世界最大級の音楽フェスとなっている。

 先日発表された第一弾ラインナップに続いて第二弾出演アーティストの発表がなされた。

© 2021 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN S/D・G  ©‘21 SANRIO 著作(株)サンリオ

 アイドルやミュージシャン、バーチャルアーティストなど総勢52組のアーティストが、2日間に渡ってバーチャル空間を盛り上げるという。

バーチャルサンリオピューロランドの世界へダイブ

 メディア向け体験会の後半では、SANRIO Virtual Fesが開催されるバーチャルサンリオピューロランドを実際に体験した。

 現実世界のサンリオピューロランドを、バーチャルではどのように表現されているのだろうか。

 今回、総合演出にはクリエイティブチーム「異次元TOKYO」の篠田利隆、空間・ワールド制作に株式会社Gugenka、VRクラブ「GHOSTCLUB」主催の0b4k3氏を起用し、バーチャル空間での世界観を作り込んでいるそうだ。

© 2021 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN S/D・G  ©‘21 SANRIO 著作(株)サンリオ

 まず、バーチャルサンリオピューロランドの世界に入ると、目の前に現れたのは実際のサンリオピューロランドの外観を3Dで再現した「PURO ENTRANCE」。

 サンリオピューロランドに行ったことがある人であれば、リアルに表現されていることが体感できるのではないだろうか。

© 2021 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN S/D・G  ©‘21 SANRIO 著作(株)サンリオ

 入場ゲートをくぐると、目の前にはサンリオお馴染みのキャラクターであるハローキティがお出迎え。

 カーテンや内装、階段の一つひとつまで細かな表現がなされていて、非常に完成度が高い。

 さながらゲームの世界にいるかのような、バーチャル空間への没入感を深く味わうことができた。

© 2021 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN S/D・G  ©‘21 SANRIO 著作(株)サンリオ

 次いで向かったのは、地下空間へと降りるエレベーターだ。

 ここから地下へと移動していく。

© 2021 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN S/D・G  ©‘21 SANRIO 著作(株)サンリオ

 B1の「ENTRY HALL」はレトロさとポップさを兼ね備えたゴージャスなエリア。

 ここはイントロダクションの役割があり、サンリオキャラクターによるグリーティングや、「バッドばつ丸」によるSANRIO Virtual Fesのルール説明などが行われるという。

 さらに、本フェスのオリジナルアバター「Mochipoly(モチポリ)」を、好きな色に変えることができるエリアも。

© 2021 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN S/D・G  ©‘21 SANRIO 著作(株)サンリオ

 スマートフォンアプリ「MakeAvatar」を使い、顔の表情や頭⾝のカスタマイズをしたり、サンリオキャラクターの⾐装を⾝にまとったり(有料)と、自分の好きな装いでフェスに参加できるという。

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