【東海オンエア・コンビ分析】第十四回 しばゆー&りょう 奇才を視聴者と同じ目線で見つめ続ける
人気6人組YouTuberグループの東海オンエアが、最近メンバーであるしばゆーの奇才っぷりに注目する動画を続けて投稿している。
記憶を捏造し、自信満々に“ない思い出”をあったかのように語るというクセを持つしばゆー。10月16日には、そんなしばゆーの思い出改竄能力をフルに活用したドッキリ企画「【ドッキリ】すぐ記憶を捏造する男に嘘の思い出を語らせろ!!!」をアップした。メンバーの巧みな誘導もあって、見事しばゆーの記憶捏造に成功。まったく事実無根の思い出を語るしばゆーに感心させられる結果となった。
また、10月15日には「【謝罪】“逆”マナー講座が開講してしまった!マナーを正しく破りましょう!」というタイトルの動画もアップ。これは、タイトルにある通り正しくマナーを破ることで、逆に正しいマナーを学ぶという破天荒な企画だ。ここでもしばゆーが“逆”マナー講師として大活躍。「悪いことしてるなっていう感情が見えてしまうと、人の心があるんだって思われてしまうので……」と、しばゆーの講評は一瞬「なるほど」と思わせる説得力がありながら「え、何が?」と時差でツッコミを入れたくなる。これまで構築してきた常識がグニャリと揺らぐような笑いが、しばゆーの持ち味なのだ。
そんなしばゆーの底力をダイレクトに感じられたのが、10月13日にアップされた動画「【才能?適当?】天才作詞家・しばゆーの歌詞はどれ?」だ。しばゆーの綴るエキセントリックな歌詞は、東海オンエアの派生ユニット“リサイタルズ”の楽曲、さらに最近ではBTSの「Butter」をオリジナル音源として作成した「しButter」など、数々の話題作ですっかりおなじみのもの。
例えば、「Dejavina」(リサイタルズ)では〈肩甲骨が just why 裏返った〉〈君のホクロと同じ形の大陸〉〈蚊柱と茶柱で家建てる〉と、常人ではなかなか思い浮かばないフレーズの数々で私たちを楽しませてくれた。その独特なワードセンスが、適当にそれっぽい言葉を並べてできあがっているのか、それとも彼ならではの才能なのかを改めて検証しようという企画。しばゆー、そしててつや、虫眼鏡、としみつが、しばゆーっぽく作詞し、どれが本当にしばゆーが作詞したものなのかを、りょうとゆめまるが当てることになった。
動画を見ていただければ、その差は歴然。もちろん〈踵コッペパンかじったら〉〈マグマ歯磨き〉と、しばゆーならではのキラーワードも炸裂しているが、なによりも〈リオデジャネイロじゃ普通でしょ? 初めてデートは裁判所〉と、音楽に馴染む言葉の羅列が不思議な心地良さを生むしばゆーの歌詞。そんな才能の違いを見せつけられ、体をそらして大笑いしたのがりょうだった。他の3人が手掛けた歌詞は静かに笑って見守る中、それほどのリアクションをせずにはいられなかったのが伝わってくる。