Twitch流出データに大量の「ピザ」が含まれていた理由 2014年の事件以来の社内文化

Twitch流出データに大量の「ピザ」が含まれていた理由

 先日、匿名のハッカーにより、およそ128GBものデータが流出するという被害を受けたTwitch。データの中にはTwitch配信者の収入情報などが含まれていたが、他にもなぜか「ピザ」という単語が書かれたファイルが多く存在していた。なぜ「ピザ」という単語が何度も使用されていたのか? 理由は2014年の出来事に遡る。

 Twitchは2014年にも大規模なハッキングにあっており、その対応策をコードネームで 「Urgent Pizza(急ぎのピザ)」と呼んでいたという。当時、サービスをほぼ0から作り直さないといけないほど、被害は甚大であった。そのため、復旧作業をしていた従業員たちは、休みなしで数週間作業していたり、オフィスの近くのホテルに滞在していたり、過酷な状況で勤務をしていたという。そのときに、会社から彼らに与えられたのが「ピザ」であったのだ。

 復旧作業に多くの残業時間を費やしていた従業員たちに、会社がインセンティブとしてピザを注文したことから、「急ぎのピザ」になったようだ。さらに、Twitch内のハッキング関連の作業には、食べ物にちなんだコードネームがつけることが義務付けされたという。その為、「remove pizza script(ピザスクリプトを削除)」、「a pizza thing(あのピザのやつ)」、「move pizza to securelogin(ピザをSecureLoginに移動)」など、ピザがファイル内に大量に使用されていたのだ。

 今回のハッキングには、ピザではなくどの料理の名前がつけられるのか? そちらにも注目していきたい。

(画像=TwitchのTwitterより)

(Source)
https://kotaku.com/heres-why-twitchs-giant-internal-leak-is-inundated-with-1847867243

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