【東海オンエア・コンビ分析】第十三回 虫眼鏡&ゆめまる 対極な2人が共存するグループの特異性
8周年を前に、着実な成長と変わらぬ優しさを見せたゆめまると、縁の下の力持ちらしい立ち回りを見せた虫眼鏡。一見するとタイプが全く異なる2人だが、その相性は意外といい。ふんわりとゆるい空気感を醸し出すゆめまるは、毒舌もいとわない虫眼鏡がビシッと仕切ってくれることで、逆に遠慮なくのびのびとその持ち味を発揮することができる。一方で虫眼鏡はそんなゆめまるといると、時折可愛らしい一面がのぞき、いつもよりも丸みを感じられるように見えるのだ。
『ゆめまる王』の動画では、赤土をもらったゆめまるが「ルッコラを育てるね」ということをズバリ当てた虫眼鏡が思わずハグする流れもあった。さらに第1回の『寝たら“即帰宅“の旅』で牧場に行った際には、寝転がったゆめまるに重なるように横になる虫眼鏡の姿も微笑ましい限りだった。
締めたり緩めたり……それぞれ1人ずつでは見えなかった顔を引き出し合うことができるのが、個性豊かなメンバーの揃うグループならではの魅力。その中でも、ゆめまると虫眼鏡という対極的な2人が仲良く活動しているというのは、東海オンエアの財産と言えそうだ。1人ひとりが全然違うからこそ、その空気感もくるくると変わっていく。その上、年数を重ねるごとに経験を重ね、成長を続けていくから、視聴者に飽きる暇を与えない。ゆめまると虫眼鏡を筆頭に、ユルさと厳しさを兼ね備えた東海オンエアの9年目がどのような1年になるのか。まだ見ぬ新たな歩みに期待が高まる。