コロナ禍におけるGReeeeNの音楽の向き合い方 新曲『lemonade』に込めた“高校生の恋愛観”とは
GReeeeNが新曲『lemonade』をリリースする。日本各県の離れた場所に住む高校生の男女が、週末の“ホームステイ”を通し、恋を加速させていく恋愛番組『恋する❤︎週末ホームステイ』(以下、『恋ステ』)の新シリーズの主題歌として書きおろしされたこの曲は、夏のリゾートを想起させるサウンド、恋愛のドキドキ感を描いた歌詞が一つになったポップチューン。この楽曲の制作プロセスを軸にしながら、活動の幅を広げ続けるGReeeeNの“現在”を紐解いてみたい。
シングル『星影のエール』(2020年3月/NHK連続テレビ小説『エール』主題歌)、10thアルバム『ボクたちの電光石火』(2021年1月)、シングル『蕾』(TBS『東日本大震災10年プロジェクト』テーマソング)、『たけてん』(映画『漁港の肉子ちゃん』エンディングテーマ)、『アカリ』(TBS『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』主題歌)。昨年から今年にかけてリリースを続け、コロナ禍においても積極的な活動を続けているGReeeeN。彼らはこの1年半のなかで音楽に対するモチベーションをさらに高めているようだ。
「会いたい人にもなかなか会えない時間が続く中、僕たちの音楽を聴いていただいて、元気をもらったという声も届き、昨年の『星影のエール』リリース以降、聴いていただいている皆さんの心に優しく寄り添う音楽を届けたいという想いがより一層、強くなりました」
現在は2年ぶりの全国ツアー「ツーナゲール 全繋大作戦 〜何処かに広がる大きな声が〜」を開催中。デビュー以来、テレビなどのメディア露出を抑え、ライブでの出会いに重きを置いていたGReeeeNは、この状況のなかでのツアーにどんな思いで臨んでいるのだろうか?
「改めてファンの皆さまとの繋がりを再確認できるツアーとなっています。この状況下でのツアーですので、ご来場いただく皆さま、関係するスタッフのご協力のもと開催できていることにとても感謝しています。様々な感染対策についてもアイデアを出し合い、感染予防アイテムを配布したり、ダンサーチームが誘導をして規制退場をしたり。そういったことも楽しんでいただけているという点も今回のツアーの特徴だと思います」
そして新曲『lemonade』は、恋愛番組『恋ステ』の新シーズンの主題歌。強い日差しや爽やかな風を感じさせるサウンド、切なさと爽快感を共存させたメロディ、そして、恋に落ちた瞬間を鮮やかに切り取った歌詞が一つになった楽曲だ。
「サウンド面では夏のリゾートという情景を思い浮かべながら、歌詞の部分では日常のシチュエーションで友情から恋愛感情に変わる、その一瞬のグラデーションの部分を言葉にしてみました」
男性と女性、両方の目線で描かれたリリックもきわめて魅力的。「君の1番 なれるといいな魔法をかけて It’s all GReeeeN」「頑張って 胸張って 好きになって そりゃ辛いけど 探しものは私です」などのフレーズは、『恋ステ』のテーマと重なりつつ、恋愛を経験したことがあるすべての人の共感を呼び起こしそうだ。
「好きな人を目の前にすると、自分の本音の気持ちに正直になれないこともあります。かけひきをしてしまったり、変に強がってしまったり……。時には苦く酸っぱいこともあるかもしれませんが、それでもその相手に感じた恋する気持ち、直感を信じて、甘いひとときを願って、『君の1番 なれるといいな』という想いに向かって、焦らず踏み出してほしいと応援しています!」