神尾楓珠、板垣瑞生が演技を通して伝える「自己肯定感」の在り方 『ブラックシンデレラ』の役所から読み解く

神尾楓珠、板垣瑞生が演技を通して伝える「自己肯定感」の在り方 『ブラックシンデレラ』の役所から読み解く

 ABEMAオリジナルドラマ『ブラックシンデレラ』が、6月10日22時にいよいよ最終回を迎える。

 本作はミスコンに憧れるヒロインが、とある事件をきっかけに恋愛、友情を通して成長していく物語。主演の莉子をはじめ、神尾楓珠、板垣瑞生、愛花、鈴木愛理など注目若手キャストが集結し、それぞれの恋を魅力たっぷりに演じている。その一方で、本作にはルッキズムや自己肯定感と通ずるメッセージが随所に散りばめられており、“容姿”と向き合う高校生の姿をみずみずしく描きながらも、より深いテーマに言及している。

 高校生を主人公に学園物語として描かれる『ブラックシンデレラ』だが、物語の進行と共に20代、30代以上の層にこそ深く刺さるテーマに切り込みつつある。それは容姿に関する問題や、自己肯定感を高めるという主題の部分だ。本作の登場人物はみな、コンプレックスを抱えながらもそれぞれの考えや方法で乗り越え、自分の価値観を強く持っている姿が非常に印象的だ。特にヒロインの愛波(莉子)に思いを寄せる圭吾(神尾楓珠)は、過去に壮絶ないじめにあっており、容姿のコンプレックスを乗り越えるために美容整形をしたというキャラクターであることが作品中盤に明かされた。第1話からずっと明るく振る舞っており、周囲からも視聴者からも“完璧”だと思われている圭吾が自らの秘密を明かすシーンは強く心に響くだろう。

 圭吾というキャラクターは、整形であっても整形でなくても本人が放つ魅力は変わらないということを体現している。自分に自信があり、「今の自分が過去最高」と言えるまで本人も相当の努力をしていることが伝わってくる。圭吾にとっての整形は、自分がなりたい自分への自己実現の一歩でしかないのだ。それを打ち明けることも含め、自分の人生の全てに責任を持ち、堂々と生きる姿は現代に生きるわたしたちの背中を押してくれる。

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