バルミューダは国内スマホの救世主となるか? 成功のカギは「デザイン」ではなく「ソフトウェア」

バルミューダは国内スマホの救世主となるか?

成功のカギは「デザイン」ではなく「ソフトウェア」

 ソフトウェアを軽視した結果、数多くのメーカーがスマホ市場を撤退してきた。一時代を築いた「NOKIA」でさえも、OS戦争には敗北している。ソフトウェアへのこだわりは、成功するための絶対条件といえるだろう。

 バルミューダがどのようなOSを使用するか、現時点では判明していない。おそらく、Androidをカスタマイズしたものが使われるはずだ。

 しかし、国内メーカーのカスタマイズは使いづらいという声も多い。その上、余計なプリインストールアプリが隙間なく詰まっていれば、呆れてしまうのも無理はないだろう。いっそのことピュアAndroidを搭載してほしい、という声も聞こえてきそうだ。

 事実、国産スマホ離れが起きたのも、国内メーカーのソフトウェア軽視が理由のひとつといわれている。

また今後、バルミューダがソフトウェア、またはアプリを作ろうと考えているなら、一抹の不安がある。それは、バルミューダが2013年にリリースした「UniAuto(参考:https://www.balmuda.com/jp/uniauto/)」と呼ばれるアプリの存在だ。

 「UniAuto」は、バルミューダの「UniAuto対応製品」を遠隔で操作できるアプリとしてリリースされた。

 本アプリで気がかりなのは、レビューの評価が低いことだ。もちろん、レビューが全てではないが、特にiOS版は、不具合やアップデート対応についての低評価が多く、基本的なサポート体制が遅れていることがわかる。またアプリのUIデザインも、リリース当初からほとんど変わっていないようだ。

 今後登場するスマホにも同じことが起きた場合、デザイン以前に使いにくさが問題になる可能性が高い。スマホのデザインに注力するあまり、ソフトウェアやアプリが疎かになれば、撤退したメーカーと同じ足跡を辿ることになるだろう。

バルミューダは国産スマホの救世主になれるのか?

 バルミューダは本作のプレスリリースにて、「新たな体験や驚きを提案していきたい」と語っている。そんな体験や驚きの根幹になるのが、おそらくバルミューダ製品との連携だろう。

 従来の連携にありがちな独自アプリからの操作程度では、新たな体験や驚きは提供できない。これは、すでに「UniAuto」で学んでいるはずだ。しかし、これまでの常識を超える連携を実現すれば、国内市場、ひいては海外市場でも頭角を現すことができる。

 実際、バルミューダは2012年に韓国での発売を開始して以来、着々と世界進出を進めてきた。昨年にはアメリカでの取り扱いも始め、世界を視野に入れていることは明らかだ。スマホ市場への参入は、本格的な世界展開に向けてのステップともいえるだろう。

 まずは国内市場でシェアを獲得し、新たな選択肢として台頭することが目標となる。家電市場では存在感のあるバルミューダも、スマホ市場ではルーキーの立場だ。

 果たしてバルミューダは国産スマホの救世主になれるのだろうか。今後も彼らの動きから目が離せない。

■菊池リョータ
個性派スマホを愛するライター。ガジェット系を中心に記事を執筆。デザイン性の高いスマホに目がない。

<参考文献 >
バルミューダ 公式サイト
https://www.balmuda.com/jp/
バルミューダ プレスリリース 
https://www.balmuda.com/EmailService/Press/20210513/7sojur9nhoc7eo87.html

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