佐々木未来&伊藤彩沙&愛美の声優三姉妹【チームY】に聞く“自然体なYouTube活動”の裏側

チームYに聞く“自然体なYouTube”

 今年3月で開設1周年を迎えたYouTubeチャンネル「声優三姉妹【チームY】」。佐々木未来、伊藤彩沙、愛美の人気声優3名で結成された“チームY”は、『探偵オペラ ミルキィホームズ』シリーズでの共演をきっかけに、プライベートでも長年にわたり親交を深めてきた親友ユニットだ。

 そんな彼女たちが“ありのままの日常”を届ける同チャンネルについて、この1年間の振り返りはもちろん、人気の大食い企画などを始めた経緯や、今だからこそ見えてきた新たな課題や目標について、たっぷりと語ってもらった。

 なお、佐々木と愛美は取材当日、リアルサウンド テック編集部に“ある動画企画”への肩入れを打診。伊藤には決してバレぬよう、その計画の一翼を担うこととなった。はたして、何も知らない伊藤はこの後、どう面白くされてしまうのかーー。(一条皓太)

「YouTubeを始めて、フットワークが軽くなった」(伊藤)

左から、佐々木未来、伊藤彩沙、愛美。
左から、佐々木未来、伊藤彩沙、愛美。

ーーインタビューの前に伺いますが、本日の衣装は……。

伊藤彩沙(以下:伊藤):「リアルサウンド テック」さんの取材とのことで、これは私たちも“リアルな姿”をお届けすべきだと考えました。それで、この目立つ衣装があれば、読者の方々もこの記事をクリックしたくなるだろうと。この衣装には、それほど“リアル”な気合いがこもっているんです。

佐々木未来(以下:佐々木):チームYで昨日、買いまして。

取材のために購入したという衣装を纏って登場した三人。
取材のために購入したという衣装を纏って登場した三人。

ーーわざわざ購入を!? どうりで、これまでの動画で目にした記憶がないなと。

佐々木:満を持して、3人でお揃いの衣装を買いました。

伊藤:今回の記事が初お披露目なんですが、今後のイベントの正装になるかも……。

【購入品】チームYでお揃いのお洋服が欲しかっただけなのに…

ーーそれは光栄です(笑)。改めて聞きたいのですが、みなさんがチームYとしてYouTube活動を始めた経緯は?

愛美:3人でずっと「何かやりたい」と言ってて、時代的にもYouTubeがいいのかなと。

伊藤:一昨年くらいから言ってたよね。

愛美:ちょうどそのタイミングで、パートナーのUUUMさんからお声がけいただいて、 ご相談の上、UUUMさんと協力して活動を始めることになりました。

愛美
愛美

ーー撮影で集まる頻度はどのくらいですか?

佐々木:実際に会う頻度はその時々ですね。電話やLINEの連絡は毎日です。企画会議としてしっかり話し合うのは、電話も含めると週に2回か3回かな。

伊藤:ただ、撮影としては週1回から2回程度のペースで会うものの、プライベートでも一緒に居るんですよ。

佐々木:体感的にはほぼ毎日、「なんかチームYで居るな」という。チームYのことを常に考える生活になって、メンバーの存在をずっと感じています。

佐々木未来
佐々木未来

ーー本当に“三姉妹”のようですね。

愛美:そうなんです。チームYでYouTubeを始めたいと思った理由も、『探偵オペラ ミルキィホームズ』での共演や、事務所が同じということもあるんですが、三人で集まって遊ぶことが多かったんですよ。むしろ「3人で一緒に居たいから、そのために何かをしたいよね」という想いの方が大きくて。そこで、何か仕事として一緒にできることがあればと考えていた時に、この3人で過ごす時間をそのまま動画にできるYouTubeって素敵だなと。だから一緒に居られる時間が増えてハッピーなんです。

伊藤:YouTubeを始めて、フットワークが軽くなったよね。3人とも前から軽いけど、今はもう「すぐ会う!」って感じで。

愛美:たしかに。3人の時間がすべて動画になるし、トレンドとかも掴んでおきたいからね。毎日を好奇心旺盛に生きている気がします。

佐々木:プライベートで会っても「何か面白いことが起きるかも」と、自然にカメラを回していますね。

伊藤彩沙
伊藤彩沙

ーーとはいえ、コロナ禍で活動が始まったことで、リモート収録などの大変な時期もあったかと。

伊藤:おうちでファッションショーをしたり。

愛美:家に映せる壁がなさすぎてビックリしたし、「こんなに自分の家って散らかってるんだ……」というのを改めて認識しました(笑)。

ーーそれでも、それぞれ本業が忙しいなかで、今年3月には“毎日投稿”も達成するなど、これだけのペースで動画を公開しているのが本当にすごいなと。

伊藤:逆に今は、夜にチェックするものが何もなくて、すっごい暇に感じています。

愛美:「こんなに動画を上げなくていいのかな?」って不安になる。

ーーそこまで努力できる才能が素晴らしいです。

伊藤:それも3人だったからできたんやなと思います。

愛美:1人だったら無理です。

伊藤:絶対にできないね。

「私たちの夢は、オリジナル曲を作ること」(愛美)

ーーこれまでに制作したなかで、特に好きな動画を教えてください。

一同:うわ~、なんだろう……(長考)。

伊藤:最近だと「ダイエット後の焼肉とお酒は美味しい」がめちゃくちゃ好きですね。私たちがプライベートで遊んでいる時の雰囲気が出ていて、YouTubeを始める前のチームYもこんな感じだったなと。

ダイエット後の焼肉とお酒は美味しい

愛美:企画ネタを経て、最近は日常ネタも堂々と届けられるようになったかもね。

ーー最近の動画は、普通のお喋りがコンテンツとして成立している気がします。

愛美:それが理想の形ですね。私は「現役声優と学ぶ♡業界用語クイズ!」も好きかな。

【正解率10%!?】現役声優と学ぶ♡業界用語クイズ!前編

佐々木:これは活動開始から2回目の撮影での動画ですね。それまでは、UUUMさんのスタジオをお借りしてたんですけど、この時はタイミングが合わず。それで急遽、学校風のスタジオをお借りして自分たちで企画とクイズを考えたんですが、2人がボケ倒してくれるという(笑)。

愛美:すごく初期の動画だよね。この動画もそうなんですが、前編と後編がある場合、前編だけが再生されがちなんですよ。後編も面白いから観てほしいな。

佐々木:あとは「初めてのお泊りの夜ごはんはカレーライスだよね♡」もすごく覚えてる。

初めてのお泊りの夜ごはんはカレーライスだよね♡

愛美:料理系の企画も面白いよね。あやさちゃんのクッキング動画も好き。チーズが飛び散ったりと、なぜか事件が起きるけど。それに、撮影後に作った料理を食べられるし。

ーーそれでいうと、大食い企画を始めた理由も「ご飯を食べたいから」なんですか?

佐々木:それは少し違うんですよね。UUUMさんとご相談して、最初の頃はYouTuberさんの定番企画にチャレンジしようと。板チョコアイスも当時のトレンドだったので。

愛美:私自身は大食いに以前からすごく憧れがありました。ただ、大食いが本業の方々とは違って、はちゃめちゃな量を食べたりはできないから、いつも「これは大食いなのか?」という不安にかられていたりもします。でも、視聴者の皆さんには私たちが頑張って食べ切る姿を楽しんでいただけるんだなという発見はありました。

ーー続いて、“歌ってみた”企画はいかがでしょう。YOASOBI「夜に駆ける」カバー動画ももうすぐ100万回再生(4月取材時点)ですし、メンバーのAyaseさんからもTwitterで反応がありましたね。

【歌ってみた】夜に駆ける / YOASOBI(covered by 声優三姉妹チームY)

佐々木:Ayaseさんのような公式の方や、松屋さんにもチームYを見つけていただいて。皆さんからコメントをいただくのがすごくうれしい。

愛美:私たちの夢は、オリジナル曲を作ることです。

伊藤:チームYで歌いたいね。そういえば、あいみんがこの間の焼き肉の動画でほろ酔いの時に「チームYはTikTokだけで音楽活動をする」って言ってたよね。

愛美:言ってた(笑)。動画ではカットされていますが(笑)TikTokは日本だけでなく、海外でも流行っているからこそ、チームYはTikTokでアーティストデビューをして、日本に逆輸入される形で“TikTokスター”になります。

ーーかつてのピコ太郎さんみたいですね。

愛美:全米チャート1位獲得を目指してます。

佐々木:目標が高いなぁ(笑)。

ーー他方で、お蔵入りになった動画もあるんですか?

愛美:2本か3本ほどありますね。そのなかに「愛美のGRWM(Get Ready With Me)」という、私が起床して鼻歌を歌いながらメイクする動画がありまして。ただ、動画の内容について「薄いかもな~」と感じたのと、この動画を撮影した時期はメンバーの個人動画を多く公開していたので、今のところ公開保留のままです。

ーー内容を聞いた限りは面白そうです。愛美さんの睡眠に関するネタは、視聴者からも評判がよいですし。

愛美:まさかあれほど受け入れていただけるとは。なんて優しい世界なんだと思いました(笑)。

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