駄菓子屋の商品、全部買ったら一体いくら? YouTuberの“買い占め動画”が人気の理由
人生で一度は言ってみたい「この店の商品全部ください」という一言。フィクションの中でしか聞いたことのないこのセリフを、人気YouTuberたちは現実世界で言ってのける。
2人組の人気YouTuber/アーティスト・スカイピース(じん、テオ)が2月21日、公式YouTubeチャンネルで「駄菓子屋のお菓子を全て購入して40年間の歴史で過去1の売り上げをプレゼント」と題した動画を公開した。
安価なお菓子の宝庫といえる駄菓子屋。そのすべてを購入するといくらになるのか検証するべく、スカイピースとそのチームのメンバー計4人で、老夫婦が営む創業40年の駄菓子屋へと訪れた。もちろん、お店側には事前連絡済。既に全商品の買い取りを約束しているやめ、お店の中で気になるお菓子を手に取って好きなだけ食べられるという夢のような状況を作り出した。「これめっちゃ好きだった!」「これうまいぞ!」「駄菓子屋で食うと違う!」などと、メンバー全員でワイワイ楽しみながら駄菓子を食べ漁っていく。
気になる合計金額は、20万148円。空前絶後の売り上げに老夫婦の奥さんは「40年で今日が一番うれしい」と声を弾ませた。その後、購入した駄菓子の一部は、サービス付き高齢者向け住宅へ寄付された。
言うまでもなく、店舗経営者にとって毎月の売り上げは死活問題だ。商品が売れれば売れるほど利益が上がり、その月のランニングコストに頭を悩ませる必要もなくなるわけで、今回のスカイピースのように、事前連絡の上、商品の買い占めをしてくれるYouTuberは、店側にとってまさしく神様のような存在であることは想像に難くない。
金持ちYouTuberのヒカルも2019年5月14日に公開した動画で、チャンネル立ち上げ初期から懇意にしている兵庫県・姫路市にあるカードゲームショップ「遊楽舎」の在庫買い占めをした。その申し出を聞いた遊楽舎の店長は、「久しぶりに自分(ヒカル)のことが神か仏に見えるわ」と喜びをあらわに。「神か仏」の言葉に反応し仰々しく両手を広げたヒカルに対して、店長は「今日だけはそれやってくれてええよ。なんやったら照明担当しようか? 上から。なんやったら桜吹雪も散らすで」と大はしゃぎ。ちなみに、在庫の合計金額は116万7588円だった。
ヒカキンも、買い占めを何度か行っている。ゲームアプリ「モンスターストライク」などのグッズを取り扱っている「XFLAG STORE」では100万5501円分を、任天堂直営オフィシャルストア「Nintendo TOKYO」では217万6,758円分をお買い上げ。Nintendo TOKYOの商品は、「恵まれない子供たちの施設に寄付する予定」とコメント欄に明記されていた。