アルコ&ピース『アルピーチャンネル』に漂う「違和感と恐ろしさ」の正体を探る

アルコ&ピース『アルピーチャンネル』に漂う「違和感と恐ろしさ」の正体を探る

「ラジオスター」ーー今やその称号を欲しいままにしているお笑いコンビ、アルコ&ピース待望のYouTubeチャンネル『アルピーチャンネル』が今年9月にその産声を上げた。伝説の始まりである。

 開設から2ヶ月、すでに圧倒的な中毒性を秘めたモンスターチャンネルの片鱗を見せ始めている。アルコ&ピースがYouTubeを始めると聞いて最初に思い浮かんだのが「見えるラジオ」だった。「平子祐希と酒井健太がただ喋っている」それだけで唯一無二の最強コンテンツになる、それを活かさない手はないだろう、そう思っていた。しかし、そんな小さな枠に収まるアルコ&ピースではなかった。『アルピーチャンネル』はわれわれの想像を遥かに超えていたからだ。

 これまでアルピーチャンネルで公開された動画の一部を見てみると、「アルピーのウィキペディアを見てみたら、ピン時代の伝説が明らかに!?」「はぁって言うゲームでコンビの演技力対決に決着!?」「アルピー若者の言葉でクイズ対決!女子からの罰ゲームを受けるのはどっち!?」「どちらが上手い!? 未経験のボルダリングで真剣勝負!」。……お気づきだろうか、この違和感に。

 企画だけではない、細かく刻まれたカット割り、「テテーン♪」「フィッ♪」「パフッ♪」などといったSE……。サブリミナルのように挟み込まれるチャンネルコール、「パオパオ」……。アルコ&ピースの最大の武器である「ラジオ」の要素を一切排除した、いわばTHEスタンダードなYouTubeの企画ばかり……。しかも『勇者ああああ』で共演した5人組バンド“フレンズ”のひろせひろせに無理矢理作らせた(?)テーマ曲が10回目にして「すでに使われていない」し、ラジオで登場したパワーワードが散りばめられたOPもテーマ曲とともに消滅し、現在は大衆向けのシンプルなものへと変更されてしまった。色々な意味で「ラジオのアルピー」を期待していたファン(通称:アルコ&ピーサー)の予想は木っ端微塵に吹き飛ばされた。斜め上どころか、真後ろから殴られたような完全に死角からの衝撃、当初はそんなアルピーチャンネルに戸惑いを隠せず、「アルピーにしかできない企画に挑戦してほしい……」と思ってしまったのも事実。動画のコメント欄も決して賛ばかりではなかった。

 しかし、それは大きな間違いだった。「アルコ&ピースがYouTuberの企画をなんのヒネリも加えずにそのままやる」この意味がわかるだろうか。そう、誰でもできることをあえてやり、そして勝つ。既存のYouTuberの99%が通ってきた道のど真ん中を踏み荒らし、真っ向から殴り合いを挑むという完全なるストロングスタイル、それがこのアルピーチャンネルの正体なのかもしれない……。

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