安田記念ガチ再現、セルフ散髪など 『しもふりチューブ』の“サイコ”さに惹きつけられる

安田記念ガチ再現、セルフ散髪など 『しもふりチューブ』の“サイコ”さに惹きつけられる

 霜降り明星のYouTubeチャンネル『しもふりチューブ』を見ていると、面白さと同時に怖さを覚える自分がいる。いくらお笑い芸人、芸能人とはいえ、ここまで人間の内の内を覗いてしまっていいのか、と震え上がってしまう。

 「YouTubeで成功する秘訣は配信者のパーソナルな部分を見せることだよ」と、『Youtubeバズらせ専門家』を名乗る謎の男が言っていたが、しもふりチューブにおける2人のパーソナリティの出し方は数多くある芸能人YouTubeチャンネルの中でも「サイコ」としか言いようがない。例えるなら、他のチャンネルが「S字カーブでブレーキをかけながら慎重に曲がってる」のに対し、しもふりチューブは「ブレーキをかけるどころか歩道乗り上げてそのまま真っすぐ突っ切る」といった感じだ。そもそも最初からブレーキなんてついてないのかもしれない。ナチュラル改造車。それが霜降り明星というコンビなのだ。

 2人でオリジナルゲームやプライベートトークを楽しんでいるオーソドックスな回もあれば、好きなアニメやゲーム、漫画など趣味嗜好の話題はもちろんのこと、ギャンブル実況、ソシャゲ重課金、おすすめコ●ドーム、風俗あるある、精通、包茎……今まで投稿した動画のサムネイル一覧を見てもわかるとおり、ここまでジャンルレスなチャンネルはYouTube全体を通しても類をみない。ポケットモンスターの話と消費者金融の話が隣同士で並んでいるYouTubeチャンネルが他にあるだろうか。ポップとデンジャラスの振り幅の広さが宇宙レベルだ。

 元も子もないが、文章で語るより、動画を見ればそのヤバさが一発でわかると思うので、個人的に好きな回をいくつかピックアップしていきたい。

 霜降り明星というコンビのヤバさが一番爆発したのが、この動画ではないだろうか。6月に行われた競馬G1レース『安田記念』をせいやが文字通り“再現”し、レース結果を知らない粗品が応援する、という企画。

 ヤバいポイントは大きく分けて2つ。まず一つは、せいやの“記憶力のヤバさ”。実際に動画などで安田記念のレースを見ればわかるのだが、いま目の前で流してんのかと思うほどの再現度(宝塚記念の実際のレース時間が1分31秒6、せいやの人間競馬の時間は1分30秒)。レースのポイントポイントを抽出して、展開、実況、時間に至るまでほぼ完璧に再現している。しかも何回も見返して丸暗記しているのではなく、数回レースを見返しただけという凄さ。極めつけはせいや自身は「まったく競馬に詳しくない」という事実もヤバさに拍車がかかっている。脳みその海馬、どうなってるんだ。

 もう一つは粗品の“ギャンブル狂度”。合計賭け金が余裕の「52万」。もはや彼にとっては何十万、何百万賭けが当たり前の金額になっているのが本当に恐ろしい。見ている視聴者の金銭感覚のほうがおかしくる。そしてレース後こそが“ギャン鬼(ぎゃんき)”粗品の真骨頂。ネタバレをしてしまうとこの安田記念、粗品は結果「52万全外し」するのだが、レースの再現を終えて息も絶え絶えになっているせいやを見て、

「外した……外したし、喉大丈夫?」

 と、大爆笑しながらせいやを心配する。一般的な大人の給料の何ヶ月分を一瞬で溶かした人間が、自分よりも他人の心配をする、その優しさが逆に怖くてたまらない。

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