宇多田ヒカル「光」など収録した『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』 シリーズ初、リズムアクションのポテンシャルは?

『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』レビュー

 スクウェア・エニックスは2020年11月11日、PS4/Nintendo Switch/Xbox One向けソフト『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』(以下、『KH MoM』)を発売した。

『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』ファイナルトレーラー

シリーズ初の”リズムアクションゲーム”

 本作は2002年より続くアクションRPG作品「キングダムハーツ」(以下、KH)シリーズの最新作だ。ジャンルは”リズムアクションゲーム”となっており、プレイヤーは過去シリーズに登場した舞台を巡り、これまでの作品でどのような出来事が起こったのかを追体験していく。ゲーム内にはディズニー作品のメインテーマはもちろんのこと、宇多田ヒカルの手掛けたテーマソング「光」や「Passion」など、140以上の楽曲が収録済み。シリーズ初となるリズムアクションゲームのもと、過去の思い出深いイベントシーンや敵キャラクターとの戦闘が名曲と共に集結する。

 上述の楽曲に加えて登場キャラクターの顔ぶれも非常に豪華。初代『KH』から出演している「ソラ」、「ドナルド」、「グーフィー」をはじめ、友人でありキーブレード使いの「リク」」、『キングダム ハーツ 358/2 Days』の主人公を努めた「ロクサス」、『キングダムハーツ バース バイ スリープ』から「アクア」と「テラ」等々、舞台や時系列を越えてメインキャラクターたちが集う。また特定の場面ではディズニーキャラクターたちもサポート参戦。プレイヤーを助けるべく、劇中同様のポテンシャルを発揮してくれる。

『KH』シリーズの名曲にノッてボタンを入力

 本作における最大の特徴とは、楽曲に合わせて各種ボタンを入力するゲームシステム。「スタッフレーン」(いわゆる譜面)を移動するキャラクターと、攻撃やジャンプを表すターゲットアイコンとの接触時にボタンをプッシュ。タイミングが合っていれば成功となり、敵を倒す・ジャンプで攻撃をかわす・ステージ内ギミックを利用する、といったアクションを実行できる。過去タイトルで扱った固有アクション(キーブレードを振る・ジャンプ・魔法など)の数々がターゲットアイコンへ割り振られ、それをプレイヤーがボタンを押すことで発動可能……と考えてもらえれば分かりやすいかもしれない。

 プレイヤーの指向に応じてプレイスタイルを選べるのも嬉しいポイント。デフォルトは数種類のボタンを使う「ノーマル」だが、一つのボタンしか使わない「ワンボタン」、もしくはノーマル以上のボタン数を駆使する「パフォーマー」など、個々人の腕前を考慮して入力システムを自由に切り替えられる。リズムアクションゲーム初心者の場合、最初はワンボタンを選んでゲームシステムに慣れていき、除々にノーマルやパフォーマーへ挑戦する、といった遊び方も可能だろう。

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