iPhone 12は本当に買うべきなのか? ガジェット系YouTuberたちの“本音”から考える
「正直、買う理由を探しているみたいな感じ」
『iPhone 12』が発表された直後の動画で、YouTuber・瀬戸弘司はこんな言葉を口にした。「今使っている『iPhone 11 Pro』でも全然困ってないし、そんなに無理して買うものなのか?」
『iPhone 12』は本当に「買い」なのか?
『iPhone 12』の詳細が発表された10月14日、いわゆるガジェット系/レビュー系と言われるYouTuberたちは我先にと新型iPhone情報動画配信に奔走した。その背景には、例年と違い、9月のApple Eventで新型の発表がなかったため、期待値がさらに高まったとの見方もある。
満を持して発表された『iPhone 12』は、デザインが一新され、小さいながら最新の機能を取り揃えた『iPhone 12 mini』や望遠レンズを搭載した『iPhone 12 Pro Max』など、多くの点がアップグレードされ魅力的な機種が並んでいるように見える。
しかし、毎年発売日当日に新型iPhoneをゲットして詳細レビューをしているガジェット系YouTuberたちの食いつきは、一概に良いとは言えないようだ。
思ったより評判が良くなかった新機能
例えば『iPhone 12』の目玉でもある5G対応。こちらは大きな話題になっているが、そもそも今の段階では5Gに対応できる地域自体がかなり限られているため、メリットはあまりない、という点を指摘しているYouTuberが多かった。
また、『iPhone 12 Pro』に今回初めて搭載された「LiDARスキャナ」だが、この機能も今回の『iPhone 12』の評価を上げるのに役立っていると一概には言えないようだ。
Yusuke's Tech Roomでは、LiDARスキャナに対して「別になくてもいいかな」と言っている。「ARをそんなにがっつりやろうという人は今はまだあまりいないし、オートフォーカスのスピードも今の(『iPhone 11 Pro』)で問題ない」とのことである。
さらに、iPhoneを乗せるだけで充電できるという『MagSafe』。一見するといちいちプラグに刺さずに充電できるのは手軽なようにも感じるが、批判的なコメントも見受けられる。瀬戸弘司は「専用の充電器なんて買ってしまったら、邪魔なものが増えるだけ」と言葉を濁す。
「『MagSafe』作るんだったらUSB-Cにしてほしい」と言うのは、monograph/堀口英剛。彼に限らず、Lightningケーブルの採用に批判的なYouTuberは多かった。