Facebook、ウェブとAndroid向けに無料クラウドゲームサービスをリリース ゲーム型広告も導入

Facebook、ウェブとAndroid向けに無料クラウドゲームサービスをリリース ゲーム型広告も導入

 ゲームストリーミングサービスに関して、テック業界の盟主GAFAのうちAppleはApple Arcade、GoogleはStadiaをそれぞれ運営しており、Amazonは先月Lunaを発表した。そして、ついにFacebookもゲームに関する新サービスを発表した。もっとも、このサービスは先行するゲームサービスとはやや趣が異なるようだ。

誇大広告とならないための5つの宣言

 Facebookにおいてゲーム事業を運営するFacebook Gamingは26日、クラウドゲームサービスをリリースしたことを公式ブログ記事で発表した。このサービスはウェブ版FacebookとAndroid版Facebookアプリから利用することができ、個別にゲームをダウンロードするような手間は不要である。

 ブログ記事ではクラウドゲームサービスの発表は誇大広告になってしまう傾向があるなか、Facebookがサービスを提供するにあたって設けた5つの制限事項が率直に解説されている。そうした制限事項は、以下の通りである。

 Facebookの新クラウドゲームサービスは、4K画質、120FPS、優れたデータセンターといった最先端の技術を誇示しない。クラウドゲームサービスはまだ進化の途上にあるので、現実的な内容を提供することから始める。

 同サービスは、PCゲームやゲーム機、そしてモバイルゲームを代替するようなものではない。あくまでゲームプレイのための選択肢を増やすものである。

 まずはすでにリリースされているモバイルゲームを提供することから始める。将来的にはリッチなゲームも配信する予定だが、今は準備期間のため月額料金は徴収しない。

 同サービスのプレイに最適化されたデバイスおよびコントローラーはリリースしない。
iOS版Facebookアプリからの利用はできない。iOSデバイスからの利用に関しては、現在Appleと協議中。

 iOSデバイスへのサービス提供に関しては、実現までに時間がかかるかも知れない。というのも、Appleがゲームストリーミングサービスに関して高い参入障壁を設けているからだ。9月11日に発表されたApp Store Reviewの改訂によって、配信する個々のゲームをすべてアプリ審査対象として提出することを条件に、ゲームストリーミングアプリが認められるようになった。しかし、このガイドラインにしたがえば、配信するゲームを追加するのに多大な手間がかかるのは明らかだ。

 以上のようにFacebook提供のクラウドゲームサービスは、StadiaやLunaと比べるとよく言えば堅実、悪く言えばミニマムなものとなっている。

広告とゲームの境界をあいまいにする

 前出のブログ記事では、ローンチタイトルとサービス提供地域についても言及されている。ローンチタイトルにはGameloftのレースゲームである『Asphalt 9: Legends』や2K Gamesのカードバトルゲーム『WWE SuperCard』などがあり、今後数週間でさらに多様なジャンルのゲームを追加していく。

 サービス提供地域はアメリカのカリフォルニア州とニューヨーク州を含むアメリカ北東部から始まり、数ヶ月以内に拡大していく。日本での提供時期に関しては、とくに言及されていない。

 Facebook新クラウドゲームサービスは、クロスプレイにも対応している。例えばウェブ版のFacebookからゲームをプレイして、そのプレイの続きをAndroid版Facebookアプリからプレイすることができるのだ。

 さらにゲーム広告の導入も始まる。この広告は、Facebookのフィードに表示される広告からクラウドゲームの一部をプレイできるというものだ(下の画像参照)。こうした機能により、広告とゲームの境界線があいまいになることが期待されている。同広告のパートナーにはGameloftや2Kが名を連ねており、今後増えていくだろう。

Facebook Gamingブログ記事「Cloud Gaming, Meet Facebook Gaming」より

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