Facebookがテストする“新ニュース機能”とは? 背景に手数料巡るAppleとの対立激化も

Facebook新ニュース機能テスト

 Facebookは、ユーザーが有料購読しているニュースサイトの記事を、Facebookアカウントのフィードで直接読むことができるリンク機能をテストしているという。たびたび対立を見せるプラットフォームとメディアの共存となるのだろうか。

 米メディア『Forbes』によると、Facebookが、『New York Times』などの有料記事を、Facebookアプリ内で読むことができる新機能のリリースを検討しているという。現在は、Facebookのフィードからニュース記事へアクセスする際、リンクをクリックしてWebブラウザを開き、ユーザー情報を入力してログインするという工程を経なければならない。この煩わしさを解消するのが今回のリリースの目的だという。

プラットフォーム対メディア パワーバランスの是正なるか

 これまで、Facebookや『Apple News+』などのプラットフォームと、『New York Times』などのメディアの間には、しばしば軋轢が生じてきた。

 『New York Times』は、昨年3月にリリースされた当初から『Apple News+』に記事を掲載してきたが、今年6月に記事の配信停止を発表した。『Apple News+』の収益の半分はAppleへと吸収され、残りの半分を複数のメディアで分け合うというビジネスモデルに不満を示した形だ。さらに、『Apple News+』経由で購読された際には、30%の手数料が課せられることも、配信停止を後押ししたようだ。

 また、最近では、Appleが所持するWebブラウザ「Safari」での検索結果を、元のウェブサイトではなく『Apple News+』へリンクさせているとして、Appleが各メディアから非難を浴びた。ユーザーを自社サイトへと誘導し、より密にコミュニケーションをとりたいメディアとしては当然の批判だろう。

 一方で、Facebookの新機能は、これらの問題を解決する糸口となるかもしれない。メディアとしては、購読者との接点を増やすことができる上、Facebook経由の購読ではないため手数料を課せられることもない。また、Facebookが行ったベータテストによると、Facebookでサブスクリプションアカウントをリンクした購読者は、アカウントをリンクさせていない購読者と比較して、平均111%も記事のクリックが多かったという。さらに、「各メディアのFacebookフォロワーは、アカウントをリンクした購読者の間では34%から97%以上に急上昇した」としている。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる