Apple、梨のロゴを使用している会社を訴える ビックテック企業による“いじめ”と反発も

Apple、梨ロゴ使用会社を訴える

 Appleは過去にも同様の案件をめぐり、企業を提訴している。2014年7月、ピア・テクノロジーズ社がAppleのりんごを類推させる象徴的な商標を登録したことに反抗し、Appleはピア・テクノロジーズ社を提訴した。欧州連合知的財産庁(EUIPO)のEU商標規制の第8条第5項に触れており、Appleのロゴの評判を地に落としかねない害悪な存在であるというのがAppleの言い分であった。Appleの主張に同調した審判団は、争点となっている両社の商標が困惑させられるほどではないにせよ、「なめらかかつ丸みを帯びた果物のシルエット」という点で共通しており、生物学的かつ植物学的に似通ったものであるという見解を一旦下した。

 その後のピア・テクノロジーズ社の攻勢により、「指摘している類似性はいわばピューマとチーターとの関係のようなものに過ぎない」というピア・テクノロジーズ社の見解が最終的に審判団側に受け入れられ、Appleの主張が棄却されることとなった。ちなみに、Apple側はこの最終的な結論に対し納得していない。

 今回発覚したprepear社の件だが、きっかけはピア・テクノロジーズ社の事例と似ている。今回もApple側の主張が最終的に棄却されることになるのか……今後の行方を見守りたい。

(画像=Pexelsより)

■大澤法子
翻訳者、ライター。AI、eスポーツ、シビックテックを中心に動向を追っている。

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