「ライブ配信で食べていきたい」将来像が価値観のズレに……新『いきなりマリッジ』第3話は一歩踏み込んだ結婚観が焦点

新『いきマリ』第3話レビュー

 新婚生活2日目に早めの展開を見せるのはショウ(33)とチサト(27)。チサトはいきなりショウの実家を訪れることに。家に近づきソワソワし始めるチサトをショウは優しくフォローする。

 ショウの実家ではショウの母と姉があたたかく出迎えてくれた。ショウは母と姉にチサトを紹介するとき「自分のやりたいことでしっかりとお金を得ることができているところがすごく素敵だと思っている」と話した。DJの仕事にひたむきなチサトに心打たれたことが強く伝わってくる。チサトもまた、ショウの母が出産や育児と仕事の両立を心配した際、「子どもができたなら楽曲制作をして、若手のDJに曲を提供したい」「ゆくゆくはガールズDJの事務所を立ち上げたい」と将来についてしっかり語り、母と姉を感心させていた。

 ショウが「話したいこと話して、擦り合わせたいとこ擦り合わせたら、もうハンコ押して(婚姻届)提出できたらと僕は思ってます」と決意を話すと、母と姉、チサトからは拍手が。ショウの決意とチサトの信念に母と姉は安心したようで、母は「頑張ってね。家族で応援しますからね」とショウに言葉をかけていた。

 「チーちゃん、またおいでね」と見送られたチサトは明るく笑っていた。実の娘のようにショウの家族に馴染むチサトの姿も映し出されており、2日目の実家訪問がとても有意義なものになったとわかる。

 家族の応援も得られた二人。とはいえ、チサトには「ストイックなショウを気遣える奥さんになれるだろうか」という不安もあるようだ。だが、家族にチサトへの想いを正直に話し、事あるごとにチサトに優しく声をかけるショウを見ていると、チサトの不安を取り除いてくれるのではないかと期待してしまう。話し合いや価値観の擦り合わせをすることで、二人が前進し続けることを願う。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『いきなりマリッジ 結婚に本当に必要なことって何?』
毎週土曜よる10時~10時30分放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
URLはこちら
(c)AbemaTV

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