「ライブ配信で食べていきたい」将来像が価値観のズレに……新『いきなりマリッジ』第3話は一歩踏み込んだ結婚観が焦点

新『いきマリ』第3話レビュー

 新シーズンでは、本気で結婚したいと願う男女16人がマッチングパーティーを行い、フィーリングと相性診断(ディグラム)でカップルが決定。本作では4組のカップルが成立し、第3話では4組目のカップルが明らかになった。

 まずはケイスケ(30)とマリア(23)の新婚生活2日目から。マリアより先に起きたケイスケは率先して朝の支度をする。

 ケイスケは新婚生活1日目で「ずっと尽くしたい」と話していた。マリアが仕事の面接に出かけた後、ケイスケは掃除や洗濯を完璧にこなす。尽くすタイプのケイスケの想いは、家事をこなす姿だけでなく、食事中のマリアをじっと見つめたり、顔を見合わせる度笑顔を見せたりするところからも伝わってくる。だが、ケイスケの完璧すぎる家事を目の当たりにしたマリアからは「私、何したらいいんだろう」「居ていいのかな?」と戸惑いが感じられた。

 ケイスケは住宅ローン融資コンサルタントの仕事をしながら、ライブ配信者として活動している。ゆくゆくはライブ配信一本で生活していきたいと考えているようだが、新婚生活3日目に価値観の違いがうっすらと浮かび上がってくる。ライブ配信を終えて帰ってきたケイスケにマリアはこう質問した。

 「それで生活するとしたら、家族でも暮らしていける?」

 マリアはマッチングパーティーの個別インタビューで「結婚に必要なことは健康な遺伝子」と答え、子どもが産みたいと話していた。その日の夜、ケイスケは愛情表現としてハグとキスをし、マリアもそれを受け入れていたものの、それぞれの個別インタビューから価値観のズレが感じられる。ケイスケは「もうちょっとコミュニケーションをとっていきたい」と“マリアの気持ち”が気になっている。一方マリアは「子どもをどのタイミングで産みたいのかとか、そういう部分が気になる」とコメント。子どもの大学進学や留学などに必要な経済力を求めていることも口にし、“ケイスケの結婚観”が気になっているようだった。

 ごく自然に手を繋ぎ、ハグやキスをする姿からは和やかなムードが漂っていたが、将来の話題が二人の関係をどう変化させていくのか、期待と不安が高まる。

 4組目の夫婦はマッチングパーティーで女性人気が高かったプロフットサル選手のヨウタ(35)とレースクイーンのモモコ(31)。マッチングパーティーではヨウタ一択だったモモコの想いが届いたのだ。

 第3話で見せるモモコの嬉しそうな表情が印象的だ。誓いのキスで口づけを交わしたとき、東京の新居に向かう道すがら、居酒屋でヨウタが彼女を選んだ理由を聞いているとき、どのシーンでも、マッチングパーティーで想いを馳せていたヨウタが目の前にいる幸せを噛み締めているように見えた。その日の夜のインタビューでは「結婚式がすごく昔のように感じられる。そのぐらい打ち解けられた」「みんな見ていなかったらチューしてた」と照れ笑い。ヨウタもまた「気を遣わずに自然と話せたんで、ここからもすごい楽しみですね」と前向きなコメントを残していた。ヨウタとモモコはどんな新婚生活を送るのだろうか。

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