人種差別の根絶へ向け、米テクノロジー大手GAFAが共闘
YouTubeも100億円超で黒人クリエーター・アーティストを支援
YouTubeは、Appleと同額の1億ドル(約100億円)を投じて、黒人クリエーターやアーティストの声とそのストーリーを拡大・発展させる取り組みを今後、複数年にわたり行うことを発表した。
『Variety』は、YouTubeOriginals(YTO)がライブストリームの募金イベントも企画したと伝えている(参考:https://variety.com/2020/digital/news/youtube-100-million-fund-black-creators-artists-common-keke-palmer-1234631840/)。
また、YouTubeのCEOであるSusan Wojcicki氏は「黒人の命は尊いものであり、組織的な人種差別を根絶させるために、もっと多くのことをする必要があると考えています」と述べる(参考:https://youtube.googleblog.com/2020/06/susan-wojcicki-mid-year-update-2020.html)。
YouTubeは2019年に、より厳格なヘイトスピーチ・ハラスメントポリシーを導入し、人種、性別、宗教、性的指向に基づいて優劣を主張する動画は禁止されており、直近の四半期だけでも、10万件を超える動画と1億件を超える嫌がらせコメントを削除したという。
GAFAを構成する他の大手テクノロジー企業では、例えばYouTubeを傘下に置くGoogleは、人種的不平等に取り組む組織に1200万ドル(約12億円)の寄付をすると発表した。また、FacebookとAmazonもそれぞれ1000万ドル(約10億円)の寄付を明言している。アメリカのテクノロジー業界は、人種差別の根絶に向けて、一致団結しているようだ。
(画像=Pexelsより)
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。