人種差別の根絶へ向け、米テクノロジー大手GAFAが共闘
白人警官が無抵抗の黒人男性を暴行死させた事件を受け、アメリカで大々的な抗議運動が展開され、来たる大統領選にも影響を与えかねない状況になっている。そんななか、米テクノロジー大手企業のGAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)も、それぞれに人種差別根絶に向けた取り組みを表明した。
Appleは100億円超の巨額予算を投下
『The Verge』は、Appleの取り組みを紹介(参考:https://www.theverge.com/2020/6/11/21287999/apple-racial-equity-justice-initiative-amount-cook-lisa-jackson)。CEOであるTim Cook氏は、動画メッセージ付きで、下記のようにツイートしている。
「人種的正義と平等は成し遂げられておらず、私たち誰しもが責任を求められています。いま、これらは変革を必要としており、Appleはその力になることを約束し、1億ドル(約100億円)を投じます」
The unfinished work of racial justice and equality call us all to account. Things must change, and Apple's committed to being a force for that change. Today, I'm proud to announce Apple’s Racial Equity and Justice Initiative, with a $100 million commitment. pic.twitter.com/AoYafq2xlp
— Tim Cook (@tim_cook) June 11, 2020
Appleは、教育、経済的平等、刑事司法改革に焦点を当て、有色人種の平等を促進する取り組みを発足させ、その責任者にはLisa Jackson氏が就任すると報じている。
バラク・オバマ前米国大統領の下で環境保護にも取り組んだエンジニアである同氏は「コミュニティの平等と正義のために戦うことが、環境保護主義者としての私のキャリアの原動力でした。私はこれからも、Appleの『人種間の平等に関する取り組み』をリードしていきます」とツイートしている(参考:https://twitter.com/lisapjackson/status/1271114748919074819)。
今後、Appleは、サプライチェーン全体の黒人パートナーに対するサポートを厚くし、黒人の開発者や起業家を育成するキャンプを計画しているという。