レペゼン地球、新型コロナの影響でアリーナツアー大阪&福岡公演中止発表「俺らのわがままでやってる場合じゃない」

 YouTubeを中心に人気を広げているDJ集団・レペゼン地球が3月29日、「アリーナツアー 大阪公演、福岡公演 中止させて頂きます。」と題した動画を公開。タイトル通り、4月25日・26日に予定されていた大阪城ホール2Days、5月16日・17日に予定されていたマリンメッセ福岡2Daysの中止を発表した。

アリーナツアー 大阪公演、福岡公演 中止させて頂きます。

 動員総数10万人に及ぶ、レペゼン地球とそのファンにとって念願の大型ツアー。レペゼン地球は3月7日を最後にYouTubeでの活動を休止し、万全の準備を行なっていたが、新型コロナウイルスの影響を鑑みて、序盤の2公演を中止するという判断に至ったという。

 動画の冒頭、「状況が状況で、内容が内容だけに、動画で伝えたいと思った」とDJ社長。「すでにチケットを買った方もたくさんいると思うし、楽しみにしていたと思うんで、本当に申し訳ないです」と語り、「最近の状況を見ていると、とてもじゃないけど、ライブをやっている場合じゃないなと思い、中止を決めました」として、頭を下げた。

 延期も検討したそうだが、「そもそも俺らみたいなアーティストがこんな日程でアリーナツアーを組めること自体が奇跡で、次にツアーを組めるとしてもなん年後になるかわからない」(DJ社長)。多額の借金を抱えたどん底の状況から、特にマリンメッセでの公演を目指してなりふり構わず突き進んできたDJ社長、並びにレペゼン地球にとっては、断腸の思いの決断だ。ギリギリまで検討を続けたいと考えていたが、ファンのためにもなるべく早く決定すべきだと考え、メンバーと話し合った末の結論だったという。

 今般のライブやイベントの中止について、アーティストサイドに莫大な額の負担がのしかかっていることは、多くのメディアで報じられている。DJ社長も、「こんな話はするべきじゃないのかもしれんけど」と前置きした上で、「“音楽で食っていきたい!”って、YouTubeとかにも広告をつけてないけん、金銭的にもダメージがとんでもないわけよ。けど、俺らのわがままでライブをやってる場合じゃないなと」と語った。

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